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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【48】 五輪と5G

現場の取り組み

【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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2021年7月下旬、コロナ禍でどうなるかと思われた東京五輪が無事開始された。金メダル獲得数の多さも含め、我らが日本選手の活躍は素晴らしいものであった。

コロナ禍ということで競技結果以外のニュースはコロナ関連が大半を占めており、あまりニュースにはなっていなかったようだが、実は今回の大会では「TOKYO 2020 5G Project」として、5Gおよびドローン、ARなどの最新技術を駆使した高臨場感の映像配信が一部競技で行われていたのをご存知だろうか?

セーリングは洋上で行われるため、近距離で撮影することが難しく、最も近い競技でも望遠鏡で観戦するなど、競技までの距離が遠いという課題があった。

それを解決するため今回は、4Kカメラを搭載したドローンを複数飛ばして近距離かつ高画質の映像を撮影、それを合成した映像を5G通信で伝送し、ビックサイトのワイドビジョンに映すという試みが実施されている。

水泳では、今までもテレビでは水面に国旗や名前を表示したりすることでテレビ観戦者向けには様々な工夫がされていたが、現地観戦者にはそういった情報がなく競技状況が把握しづらいという課題があった。

今回は装着型のARデバイスを利用することで、同様の情報を現地観戦者に見てもらえるような試みがなされた(残念ながら無観客だったが)。

ゴルフでも5Gを利用して全組のプレイを手元のスマホに配信するサービスが提供されたとのことだ。

さらに上記はプライベートではなく商用の5Gインフラが活用されているらしい。

つまり全てにおいて特別な条件下でのみ実現可能なローカルな仕組みではなく、より汎用的・実用的な技術にまで進歩しつつあるということが言えると思われる。

ということは、今回の大会では残念ながら全競技で活用されるには至らなかったが、遠くない未来、野球やサッカーなどのプロスポーツはもちろん、テレビやインターネットで配信される全ての番組で同様に活用される可能性があるのではないだろうか。

野球オタク的には楽しみで仕方がない。

五輪大会は開催国が趣向を凝らして自国の良さを世界にアピールする場でもある。

今大会の開会式の選手入場では、世界的にも有名な数々のゲーム音楽のオーケストラがメドレーでリピートされ、特に我々世代は「おおおお!!?w」となる一幕もあった。

感染者も再び増えており、まだまだ難しい状況ではあるが、コロナ禍で五輪を開催し、世界中から選手を迎え入れられることが出来た国は限られていると考える。

それは日本人が自粛などの努力を繰り返してたどり着いた、誇るべき結果であろうと思う。

出来れば前向きに、日本の良さを世界に感じてもらえていれば、この開催に意味はあったのではないかと思う次第である。

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