「Java学習コース」は、HTMLやCSSの基礎からJava Script、Webアプリケーションまで。「RPA学習コース」は、業務を自動化するロボットの開発環境「UiPath studio」の使い方をマスターした後、RPA環境の安定運用を実現する管理ツール「UiPath Orchestrator」の操作法まで学べます。
「Salesforce学習コース」は、開発者とシステム管理者に必要なスキルを習得。「AWSクラウドコース」「Azureクラウドコース」も開発者向けのプログラムです。
紹介が遅れました。これらはすべて、ソルクシーズの社内向けオンラインセミナー「Solxyz Academy(ソルクシーズアカデミー)」の開講コースです。
セミナーというと、講師が教えてくれると誤解する方がいそうなので、「自学自習の教材まとめサイト」と表現した方が適切でしょうか。
いずれにしても、システムエンジニアをめざす学生や、業界経験2~3年めの若手エンジニアにしてみれば、あれもこれも受けてみたくなるのではないかと思われます。
「Solxyz Academy(ソルクシーズアカデミー)」の全体像と各コースを企画・設計した事業戦略室のSさんに話を聞いてみました。
従来から社内研修のプログラム開発に関わっていたSさんがアカデミーを立ち上げた目的は、2つです。ひとつは、ソルクシーズのシステムエンジニアの全体的なスキルアップ。もうひとつは、顧客ニーズが高いのに技術者が少ない領域に、人員を補強するための足がかりです。
「コロナウイルスの感染拡大によって、テレワークにシフトした社員が多いので、自分で学習を完結できるスタイルにしました。
通勤時間がなくなったので、学習に時間を割ける社員が増えた今だからこそ立ち上げたいという思いもあり、時間をかけずに大量のメニューを作れる方法を模索しました」
ニーズが高いスキル習得の機会をできるだけ多くの社員に提供する、というコンセプトを優先したため、事業戦略室が学習を勧めたり、修了までの過程を管理したりすることは一切やっていないとのこと。
「技術を身に付けたいと考えた社員が自発的に学習」「上司の裁量で受講を指示」といった利用のされ方を想定しているそうです。
8月末には、KotlinによるAndroid開発の技術が身につく「モバイルアプリ開発コース」と、RPAの製品比較ができるショートプログラムもオープン。
今後も、IT業界のさまざまな領域の動向や自社のニーズをチェックしながら、徐々にコースを増やしていく予定です。
マーケットのニーズに即したシステム関連の学習プログラムを好きなだけ受講できるスクールなど、日本じゅうを探してもなかなかないでしょう。ソルクシーズの社員は、ぜいたくですね…。