「コロナ禍以降、ソルクシーズは一気にテレワークを導入したわけですが、新入社員教育は今後の重要なミッションのひとつですね。半分は出社、半分は在宅という社員もいれば、大半がリモートという者もいます。日々の仕事でわからないことを教えたり、業務の進捗を把握して指示したりすることはできますが、テレワークでは先輩社員の仕事ぶりに触れる機会を作るのが難しい」
ソルクシーズの部長に、現場で求められている人材について赤裸々に語ってもらうインタビュー。
1月に新設された証券FinTechビジネス部の山口部長は、昨年の春に入社した新人をいかに育てるかというテーマについて、熱く語り始めました。
「彼らに直接聞くと “大丈夫です” といわれます。まあ、部長に大変ですといいにくいのはわかるけど(笑)。業務の進め方だけ覚えてほしくない。何が正しくて、どういう状態になればいいのかをもっと学べるようにしたい。新人研修が終わった後も、彼らにしっかり関わっていく体制を作らなくてはいけないと思っています」
山口さんが若い社員の成長を気にするのは、プロジェクトマネージャーやリーダーとして活躍する人材を着実に育てたいからです。
プロジェクト全体を見渡し、先を読んで周囲を動かせる人。お客様としっかりコミュニケーションを取り、ニーズを把握して最適な答えを出せる人。
リーダーの素養がある社員に、力を発揮してもらうためには、現場が何をめざしているのか、どう動いているのかを理解できる場と経験が必要になります。
「プログラミングという目に見えるものができるようになると、本人の成長実感があるのはわかるけど、ソルクシーズの仕事はプログラミングではないと早い段階で理解してもらえるようにしたいですね」
テレワークが始まると同時に、ソルクシーズでは社内向け自学自習サイト「Solxyz Academy(ソルクシーズアカデミー)」を充実させています。
デジタルトランスフォーメーションやfintechのシステム案件に携わる開発者向けのプログラムを続々と開講。「技術×人間力」があるシステムエンジニアを育てるべく、学習システムとOJTを両輪で機能させる体制を構築し、若手人材の成長スピードを上げていく方針です。
「新人教育に力を入れていくとともに、社内とは違う視点をもった外部の優秀な人材も採用していきたい」という山口さん。
【中編】では、新たな価値を創出していきたい証券FinTechビジネス部が求める即戦力人材について、思うところを語ってもらいます。