株式会社ノイマンが新たに開発したデジタル教習原簿「N-reco」について、担当者Aさんにお話を聞きました。N-reco開発の経緯を紹介した【前編】に続いて、【後編】では自動車教習所向けのITソリューションを提供するノイマンの強みを解説していきます。
システム開発を進める過程で、プロトタイプを教習所に活用してもらい、200もの要望に対応して生まれたN-reco。「教習・検定に関する全情報の記録・一元管理」「管理者による承認機能」「本人認証・セキュリティ機能」に加え、「記入・修正履歴の管理機能」など公的文書としての要件に則したシステムを実現しました。
N-reco以外の他社サービスの多くは、履歴を残さずに上書きしてしまうため、文書に修正があった場合に公的文書としての要件を満たせなくなります。緻密なヒアリングと現場での活用を経てリリースされたN-recoは、教習所の業務フローに精通したノイマンならではのシステムです。
「教習原簿は各都道府県の運転免許本部が管理をするのですが、現時点ではまだルールがしっかり固まっていない状態です。しかし今後、教習原簿のデジタル化が進んでいくなかで、公的文書の要件に関する課題は当然出てくるはずです」
教習所システムやオンライン学科システム「N-LINE」など、ノイマンが提供する他のサービスと、シームレスにデータ連携ができるのも強みのひとつです。ノイマンの教習所システムを導入している約200校のなかには、「N-reco」のリリース前に注文書を送付した教習所もあったといいます。
「県内で一番に導入したいというお客様も少なくありません。正式なリリースは10月末だったのですが、それ以前から数件の注文書が届いていました。オンライン教習の普及に伴うニーズに加え警察庁の後押しもあり、相応の受注が見込めると考えていたので予想通りでした」
ちなみに、N-recoとの連携ができるオンライン学科システムは、ノイマンのN-LINEだけです。
「デジタル版の教習原簿を使える教習システムを導入したいというニーズが先にあり、連携できるN-LINEを採用いただくという流れもあると考えています。オンラインツールだけ、基幹システムだけを提供している会社も多いなかで、教習所向けのソリューションを網羅しているのはノイマンの強みですね」
さらにノイマンでは、オンプレミス版のみを提供していた教習所システムのクラウド版を開発しているそうです。
「他システムとの入れ替えを希望して発注されるお客様が多いのですが、オンプレミスだと導入に工数がかかってしまい、ご希望の納品期日に間に合わないためお断りせざるを得ないケースもありました。早期に導入できるクラウド版と併せて、デジタル教習原簿も採用していただれば、と考えています」
このほか、教習生向けスマホアプリ「DrivIT」をN-recoと連携できる仕様にするなど、連動性を高めるために既存製品の改修も進めています。すべてのシステムをノイマンのサービスに統合していただければ、教習所の業務を大幅に効率化することができます。
「システムの保守も、すべてノイマンの社員が担当しており、さまざまなサービスへの対応をひとつの窓口で受けられます。サービスの連携と利便性の高さ、安心感があるサポート体制が、お客様からとくに評価を受けているポイントです」
現場の課題を把握し、教習所DXを推進するノイマンは、ベトナムへのサービス展開を見据えた現地教習所の運営なども積極的に推進しています。オンライン学科システム「N-LINE」やデジタル教習原簿「N-reco」に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
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