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はばたけソルクシーズグループ

イー・アイ・ソルが開発に携わった「PCR 検査前処理自動化 ロボットシステム」とは?

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「PCR検査前処理自動化」。コロナウイルス関連の取り組みであることはわかっても、何が自動化されるのか、イメージできないという方が多いのではないでしょうか。

ソルクシーズグループのイー・アイ・ソルが、ヤマト科学株式会社に開発協力したこのシステムは、PCR検査を実施する方々の感染リスクと作業負担を軽減する画期的なものです。

デンソーウェーブ社製のロボット「COBOTTA®」を用いた今回の仕組みについて、わかりやすく紹介しましょう。検査前処理とは、PCR検査で採取した検体を、形が違う数種類の採取チューブに仕分ける作業です。

従来は、安全キャビネットと呼ばれる作業設備で、検査スタッフが検査に適した容器に移す作業などを実施していました。検体を照合したり、採取チューブを開閉したりする際に感染リスクがあり、安全性の向上と業務効率化が課題となっていました。

今回、ヤマト科学株式会社が実現したのは、3台のロボットによる処理工程の自動化。一連の作業を3分で処理できるようになり、1日あたり160~320検体に対応可能です。

イー・アイ・ソルが担当したのは、データ管理とピペット(スポイトのような容器)の自動制御システム。騒音などの「見える化」を実現する計測装置に用いるLabVIEWは、制御系のソフトウェア開発においても威力を発揮します。

ヤマト科学様と話を始めたのは、ちょうど1年前ぐらいです」というのは、プロジェクトのリーダーとして開発を手掛けたSさん。これまではセンサーの開発が多く、制御システムは新鮮だったそうです。

検査の流れと実現したいことを丁寧にヒアリングして、制御する順番を決めていくのが最初の仕事でした。私がシステム構成を考えて、2人のメンバーがプログラミングをするチームでした。開発期間は、3ヵ月ぐらいでした

ロボット制御のシステムと連携する仕事に関われるのが、何よりも魅力だったというSさん。「計測用のセンサー開発よりも、制御のほうが好きかもしれない。自分たちが作っているものがどんな形で活かされていくのか、目に見えるので」。開発のなかで、Bluetoothを活用したのは初めてだったそうです。

少量の検体をピペットに移す作業で、現場の機器とパソコンをつなぐために使いました。省スペース化も重要なテーマだったので、お客様から“Bluetooth(=無線)で”というオーダーがありました

2022年7月、新しいシステムは無事に運用スタート。新規感染者の検査の効率が格段によくなると期待されています。

イー・アイ・ソルを知っているという方の多くは、音や振動などの「計測・見える化」に強い会社というイメージをお持ちだったのではないでしょうか。今回は、制御系でも評価していただいているというお話でした。

ロボットの動作を制御するために重要な役割を果たしている「PLC」(Programmable Logic Controller)という装置の制御システム開発の実績ができたことで、ロボットと“連携”するシステムを提案できる可能性も開けてきました。

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