変わります、ソルクシーズ!2021年1月より、fintechを推進する組織が新たに誕生しています。
証券・保険業界のシステムに関するニーズの変化と、証券会社のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れを受けて、証券保険事業部が証券事業部となり、直属の部署だった証券保険SI部を「証券ソリューションビジネス部」「証券FinTechビジネス部」に分割。
さらに、証券業界以外のDX関連開発を担う組織として 「FinTech事業本部」が発足しました。
証券系のシステムインテグレーションにおいては、証券ソリューションビジネス部が既存顧客を中心としたシステム開発のニーズに対応し、証券FinTechビジネス部が新たな顧客開拓・サービス開発を担うことになります。
組織名にfintechという言葉が入った新たな部署は、どんな戦略でマーケットを開拓していくのでしょうか。「証券FinTechビジネス部」初代部長の山口さんに、今後の展開について聞いてみました。
「証券保険SI部の部長として、70名の組織を統括していたのですが、既存のお客様を大事にしながらチャレンジしていくなら、それぞれに特化した部があったほうがいいと考えました」
34名の証券FinTechビジネス部に注力することになった山口さんが手掛けようとしているのは、ブロックチェーンやRPAの技術を活用した総合的なサービスです。
「われわれの強みは、長年積み重ねてきた証券会社のシステムに関する知見です。お客様のさまざまなニーズを把握する力と、システムに落とし込むノウハウですね。
近年、証券会社のシステム開発は大手ベンダーの寡占化が進んでいるのですが、従来の強みをベースに新たなサービスを提供することによって、顧客にシステムや業務の改善を提案していけるようになると考えています」
昨年の夏、証券系のお客様にソフトウェア開発のテストを自動化するRPAを提供。コロナウイルスの感染拡大で出社できない社員が増えるなかで、無人でテストを進められる仕組みは好評だったそうです。
「ブロックチェーンを用いた情報セキュリティの高いシステム構築や、RPAの導入による業務工数の軽減など、付加価値のある提案を増やしていきます。
技術者の育成も急務ですね。ブロックチェーンとRPAの研修やセミナーを活用して、技術と提案力があるシステムエンジニアを増やそうとしているところです」
当初は、提携先のSBI AntWorks Asiaの協力を得て、fintech関連案件を開始。軌道に乗ってきたら、知識・技術・経験があるシステムエンジニアの採用も視野に入ってきます。
「金融業界においてはブロックチェーンのニーズが高まり、テレワークの浸透によってRPAを導入する企業が増えるとみています。
われわれが実現したいのは、新しい技術の提供ではなく、新しいビジネスです。今までやれなかったようなビジネス、SIとは考え方や切り口が違うサービスを創り上げたいですね」
山口さん、ありがとうございました。2021年は、証券FinTechビジネス部が発信する新たなニュースに注目していきたいと思います。