子育て中の女性システムエンジニアの座談会企画、第1回の【恋愛と仕事の両立編】では、他業界の方との出会いがなく、職場結婚・同業結婚が多くなるというお話を紹介しましたが、今回は晴れて結婚して子供を産み、仕事と育児を両立させているママSEたちの奮闘記です。
座談会に出席していただいた株式会社ソルクシーズの女性システムエンジニア4人は、下は3歳から上は中学生までのお子さんを抱え、多忙な毎日を過ごしています。
育児休暇と時短勤務があるのが当たり前になりましたが、ルールや運用は会社によってさまざま。ママSEたちが声を揃えたのは「上司と相談して、フレキシブルに対応してもらえたのがよかった」。
共働きの家族にとって、保育園は大きな問題。仕事が忙しく、夜遅くなることが多いシステムエンジニアにとっては、子どもが小学校に入っても学童保育を何時まで利用できるかで生活が大きく変わります。
当初予定していた1年の育児休暇を取って職場に戻ろうと考えていたAさんは、保育園が決まらず復帰が難しくなり、会社に相談※。事情を理解してくれた上司も予定変更を認めてくれて、不安なく働くための環境が整ってから元の仕事に戻れたそうです。「柔軟に対応してくれるから、スムーズに復帰できる女性社員が多いのだと思います」。
※「育児・介護休業等に関する社内規則」にて、条件に合致した方は延長希望を出すことが出来る (本記事公開時点、子が1歳6ヶ月に達するまでの間で必要な日数) と定めています。
時短勤務期間を延長してもらったBさんは「仕事をきちんとやって結果を出していれば、早く帰ることを応援してくれる文化があるのがいい」と話してくれました。
「職場にママSEが増えたのは、自由にものをいえる環境と相談できる雰囲気があるからだと思います」。毎朝早く起きて朝食を用意し、保育園に子どもを預けてから会社へ。仕事が終わると、「次の仕事が待っている」という気分で子どもが待つ保育園に向かいます。
ダンナさんの理解と仕事の状況が許せば、子どもの送迎をまかせることも。そんな日にCさんは「今日は仕事のことだけ考えて、遅くまで働いてもいいんだ!」と思って、たまの残業がうれしいこともあるそうです。
「システムエンジニアでよかったと思うのは、チームプレーなので、周囲の理解や協力をえられれば時間的な融通が利くことと、時間拘束や作業量だけ求められる仕事ではないこと。それでも、どこかで助けてもらったら、がんばれるときにはチームのメンバーをフォローするなど、仕事で認めてもらえることが前提だと思います」
子どもが成長するたびに環境が変わり、対応するのが大変!というママSEのみなさん。時短勤務の時期を過ぎても、自ら仕事をやりくりして時間を創る“自短勤務”をうまくやらなければ、しわ寄せは自分と家族に及びます。
「大変だなぁ」と思いつつ、仕事や子どものことを話しているみなさんの顔に疲れは見えないのが印象的でした。次回は【ダンナの通信簿編】です。