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ITトレンドレポート

ChatGPTが急速に普及!広がり続ける生成AI市場の未来【後編】

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ChatGPTの登場をきっかけに急成長した生成AI市場の動向について、2回にわたり紹介します。【前編】では、ChatGPTの現状の機能・カバー領域・利用状況についてレポートしました。

続く【後編】では、生成AI市場の将来の市場規模と、今後成長余地のある領域について紹介していきます。

ChatGPT以外にも、Bard、BingAIといったテキストベースのチャットAIツールや、オリジナル画像を生成するStable Diffusion、Midjourney、動画・デザイン・音声・コーディングに特化した生成ツールなど、さまざまなサービスが続々と開発されている現在の生成AI業界。海外も日本も利用率は増加傾向にあり、非常に将来性の高い分野です。

ブルームバーグ・インテリジェンスは、生成AI市場のグローバル市場は2022年の約400億ドル(5兆5750億円)から、10年間で1兆3000億ドル(181兆1850億円)まで成長する可能性があると試算しています。

ITハードウェア・ソフトウェアサービス・広告費・ゲーム市場といった業界における生成AIのシェアは、現在は1%以下ですが、2032年までに10〜12%を占めると見られています。

なかでも大きな成長が予測されるのが、デバイス・インフラ・AIサーバー・AIストレージ・AI会話ツールなどのハードウェア業界。2032年には、6410億ドル(約89兆3000億円)に到達するといわれています。AIソフトウェアも、2800億ドル(約39兆円)まで規模が拡大する見通しです。

とくにIT・通信・広告・サイバーセキュリティは、AI生成の技術の重要度が高まっている分野です。これらに加えて、メディア・娯楽、銀行・金融サービス・保険、ヘルスケア、自動車・輸送といった幅広い分野での活用が期待されています。

たとえば、安全性・倫理面の慎重な議論が必要ではあるものの、医療分野の一次診断やカルテの作成は生成AIツールが担える領域。今でもChatGPTは、米国医師免許試験の合格ラインにほぼ達している状態です。

個々のユーザーに最適化したデータの提供ができるようになれば、高度な学習支援・マーケティングを実現するソリューションも拡大していくはずです。

ソルクシーズが資本業務提携している株式会社エーアイでは、ChatGPTに音声を使って入力が行える法人向けAIチャットサービス「AIPal Chat」の提供をスタートしました。企業でAIチャットを利用する場合に懸念される情報の外部流出を防ぐため、全ての会話データは学習に使用されません。社内限定公開文書の要約や、営業メール作成に安心して利用できます。

急成長を遂げると考えられている生成AI市場。今後は社会の課題・ニーズにマッチしたサービスが続々と誕生し、ビジネス環境に大きな変革をもたらす可能性が高いといえます。システムエンジニアの仕事も、生成AIを用いたサービスによって、変わっていくのではないでしょうか。

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