ソルクシーズのSIサービス事例を紹介するシリーズの第3回は、ソルクシーズでは、まだ事例の少ないスマホアプリ開発プロジェクトについて、産業第二SI部のIさんから話を聞きました。
自身初めてのスマホアプリ開発にチャレンジするなかで、独学でスキルやノウハウを習得していったというIさん。プロジェクトで苦労したことを聞くと、こんな答えが返ってきました。
「製作はパソコンで行うものの、テストはスマホカメラでバーコードをスキャンしなくてはならないので実機でやるしかありません。これが結構、大変でした。テレワークだと、家がスマホだらけになります」
OSのバージョンアップの際には、iOSでもAndroidでも不具合が発生する可能性があるため、毎回対応が必要だそうです。
「あるバージョンまでの正しい方法と、新しいバージョンからのやり方が違ったりするので、切り分けるのがひと苦労です。アプリを導入する段階で、お客様に対応するバージョンを決めてもらって、あとはその都度サポートということになります」
導入に関しても、iOSのアプリは配布が難しいという問題があるなど、クリアしなければならない課題は少なくありません。現在は、デモシステムをお客様に確認してもらっている状態。正式なリリースは2023年秋の予定です。
その後はお客様から「こういうことができないか」といった追加のご要望を受け、修正・追加開発をした後、あらためてデモを行うというのが一連の流れです。このデモにも、Iさんが必要といわれることが多いそうです。
「たとえばバーコードをスキャンするデモでは、机にバーコードを並べるよりも壁に貼る方が見やすいので、お客さんの会議室の壁にバーコードを貼らせてもらいます。そのうえで、『これくらいのスピードで読み取れます』『これくらいの距離でも読み取れます』と、実際に確認してもらっています」
デモではおおむね、お客様からいい反応をいただけているといいます。
「ただし現場の責任者の方には、シビアなところを突かれることもあります。工場や倉庫では『いかに早くさばくか』が最大の関心事項。これまで物流系のお客様との仕事は、あまり経験がなかったので新鮮ですね」
プロジェクトのチーム体制は、ソルクシーズ社員とパートナーを合わせて3〜4人ほど。現在は入社2年めの社員もメンバーになっており、既にiOSのアプリ開発を経験しています。現場で中心になっているのは、スマホアプリもお客様のニーズも把握しているIさんです。
「パートナーさんには1画面まるごとというよりは、ピンポイントで簡単なパートをお願いして、難しいところは自分がやるという区分けにしています。つまずいたところは聞いてもらって、ヒントを出したり巻き取ったりすることもあります」
上司であるSさん曰く、部内のほかのプロジェクトでも技術的に難しい場面では、Iさんを頼るシーンが少なくないのだとか。そんなIさんの最大の強みは、「そもそも開発をするのが好き」というマインドなのかもしれません。
「スマホアプリの開発も、やってみて好きになりましたね。自分のアイデアで作り込むのが楽しくて、プライベートでも自分で使うためのアプリを作ってみたりしています」
リモートの部会で技術関連の書籍をメンバーに勧めたり、社内の勉強会用に教材をつくったりと、周囲にポジティブな影響を与えることも多いそうです。
「ものを覚えるのが得意なんでしょうね。AIもちょっとかじったことがあって、家に本もあります。システム開発の経験は積んでいるので、畑違いの分野でもこれまでの知見やノウハウが役立っていると実感しています。どんな仕事が来ても、スキルを習得して対応できる自信があります」
成長意欲が高く、お客様のさまざまな要望に積極的に応えようとする社員の存在が、ソルクシーズのSIビジネスを支えています。周囲からのいい刺激を受けながら、最先端のスキルを身につけたい方は、ぜひソルクシーズの採用サイトをチェックしてみてください。