ソルクシーズの商品・サービスについて、顧客評価や導入事例をレポートするシリーズ「ソリューション事例集」。第2回で取り上げるのは「杯王(カップオウ)」です。
製品名を見ると、「杯=カップとは?」と思う方が多いのではないでしょうか。個別クレジット(個品割賦)の基幹業務システムなので、「割賦=カップ」というわけです。
さて、この「杯王」の強みは、個別クレジット関連の業務における必須機能を完備していること。受付・審査・請求・入金をトータルでサポートしており、加盟店条件対応、スコアリングシステム、指定信用情報機関(CIC)への登録といった機能も押さえています。
内閣府や経済産業省がキャッシュレス決済の導入を推進しているなかで、「杯王」のニーズは確実に高まっています。主な顧客は、新サービスを立ち上げたい金融機関や、中小規模のクレジット会社、分割払いやローンのサービスを展開する一般企業。
最初に紹介する事例は、BNPL(Buy Now Pay Later=後払い決済)を導入した大手金融機関です。
お客様に好評だったのは、大規模なシステムをスピーディーに開発できたことでした。金融機関ゆえ、10ヵ所を超える別システムとの連携が必要だったのですが、設計から稼働まで9ヵ月。「杯王」には、顧客管理・請求管理・入金・債権管理が基本機能として網羅されており、規模が大きいシステムでもカスタマイズで対応可能です。
他社より高機能かつ短期間で稼働できたと評価されたのは、金融機関からだけではありません。新規で自動車ローンのサービスを立ち上げた企業にも、認可手続きのサポートや早期の導入を喜んでいただきました。営業を担当したTさんによると、「システム開発期間は、4~5カ月程度。スピードと低コストについて評価していただきました」とのこと。
「最近は、さまざまな業界からBNPLをやりたいというお話をいただいています。最も多いのはクレジット系の企業ですが、異業種参入も急増しており、キャッシュレス導入のコンサルティングも依頼されるケースも増えています」
クラウド版の「HYBRID杯王on Cloud」は、2021年12月に株式会社エクサとの提携をスタート。エクサが提供する個別クレジット申込受付システム「BLUEBIRD」と組み合わせた統合プラットフォームを利用していただけます。
Tさんいわく、「杯王は、fintechサービスの新たな形態。個別クレジットのスペシャリストがいるから実現できたサービスです」。ソルクシーズでは、コンサルティング・システム開発・サポートをトータルに提供できるので、新規でサービスを立ち上げる企業からの引き合いが増えると見込んでいます。
「エステサロン、スポーツジム、学習塾など、一定期間の会費や利用料を受け取る業種で個別クレジットサービスの利用が進むのではないでしょうか。日本はキャッシュレスの後進国なので、巻き返しのために当社のfintechサービスで寄与したいですね」
個別クレジットが利用できるサービスを立ち上げたいとお考えの方は、ぜひ「杯王」の導入をご検討いただければと思います。