ソルクシーズのグループ会社「ノイマン」はベトナム当局からの認可を取得して、ハノイ市にベトナム支社「NEUMANN VIETNAM COMPANY LIMITED」を開設しました。
この記事ではベトナム支社開設の狙いについて、ノイマンの事業・サービスや、これまでの当地における取り組みを振り返りつつ紹介していきます。
ノイマンは1984年の設立以来、自動車教習所向けのソフトウェアを開発・販売してきた会社です。長年の経験で培ったノウハウと高い課題解決力により、教習所の現場のニーズやデジタル化推進の流れに応えるITソリューションを提供。業界での確固たる地位を築いてきました。
たとえば、自動車教習所の学科試験や道路交通法について学べるeラーニングシステム「MUSASI」は、677校の自動車教習所で利用されており、シェアは約６割（57.9％）と業界トップを誇ります。
教習所のオンライン学科教習を実現する「N-LINE」もシェア約７割（67.9％）を誇る人気サービス。リアルタイム配信・録画配信の両方に対応しており、受講生はスマホ・パソコンから教習の予約・閲覧や質問・理解度テストを行うことが可能です。
不正受講防止、学科問題出題、教習所システムとの連携といった機能もあり、多くの教習所が受講生の送迎や学習の進捗管理などの業務コスト軽減を実現しています。
「ノイマン自動車教習所システム」は教習生管理・教習進捗管理・帳票出力といった基本システムから、予約配車・料金管理・送迎バス予約管理まで、自動車教習所業務に必要な機能を網羅したサービスです。
ノイマンが保有する教習所業務の知見と多様なツールとのシームレスな連携により、教習生の利便性と職員の業務効率の向上に寄与しています。
2024年にリリースした「N-reco」は、教習所のDX化を促進するデジタル教習原簿です。教習・検定に関する全情報を一元管理するとともに管理者の承認業務をデジタル化。業務のさらなる効率化に加えて、ヒューマンエラーの防止にも貢献します。
多様なソリューションの提供によって、国内の教習所のデジタル化をサポートするノイマンが2015年から推進しているのが、ソフトウェア資産を活用したベトナムでの自動車教習所運営事業です。
背景にあるのは、現地の免許取得需ニーズ。ベトナムでは、2018年からの自動車の輸入関税の引き下げに伴い、免許取得者が急増しています。少子高齢化が進む日本とは異なり、20〜30代の人口が最も多いということもあり、自動車教習所ビジネスの将来性は高いといえるでしょう。
道路交通法や自動車教習所の業務形態が日本に似ているのも、事業を展開していくうえでの魅力のひとつ。ノイマンが国内で蓄積したノウハウを、十分に活かすことができます。
また、現地自動車教習所のテストフィールドとして実証実験を重ねることで、自社ソフトウェアのローカライズにも成功しました。そんななかで今回新たに開設したのが、ベトナム支社「NEUMANN VIETNAM COMPANY LIMITED」です。
今後は支社を基点に、ベトナム国内の自動車教習所をターゲットとしたソフトウェアの開発および販売を促進。自動車教習所の多店舗化やASEAN諸国への横展開も、積極的に進めていく予定です。ノイマンの自動車教習所向けのソリューションについて、全体像や個別の詳細を知りたい方は、企業サイトをご確認ください。
