2022年4月より、東京証券取引所の市場区分が変わりました。東証一部、二部、マザーズ、JASDAQ(スタンダード・グロース)という5つの市場区分から、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに再編成されました。
それぞれの特徴を簡単にいうと、流動性規模を備えた時価総額や高水準のガバナンスが求められるプライムはグローバル企業・大企業。スタンダードは、「一定の流動性と基本的なガバナンス」と表現されており、安定的な収益基盤・財政状態を有する企業が組み込まれることになるでしょう。グロースは、「高い成長可能性があるが、実績の観点からリスクも高い」と記載されています。いわゆる新興企業は、このカテゴリーです。
ソルクシーズはプライム市場を選択し、2021年11月に申請書を提出しました。
上場維持基準の指標のうち「流通株式時価総額」は満たしていませんが、「経過措置」により、計画書を提出する事でプライム市場の銘柄として移行しました。3か年計画の最終年度となる2023年に上場維持基準をクリアすべく、注力するソリューションを明確にしています。
今回の記事では、今後さらなる強化を推進するサービスやソリューションについてレポートしていきます。
まずは、従来の主力事業であるシステムインテグレーションに加えて、ストックビジネスを強化。「Fleekdrive」「Fleekform」などのクラウドコンピューティング、高齢者見守りサービス「いまイルモ」や「状態監視/予知保全」などのIoTサービスを軸として、SIビジネスとの比率を利益ベースで50対50にしようとしています。
クラウドコンピューティング等のストックビジネスについては、ASEANを中心とする海外マーケットに積極的に打って出る方針です。とくにSaaSは、企業の活用方法が多様化しており、SIサービスにおいてもオンプレミスのシステムと連携させた導入を視野に入れています。
SIビジネスの主要顧客である銀行・証券・クレジットに対しては、fintechの提案を強化。ICO(仮想通貨を用いた資金調達プロセス)などブロックチェーンの活用や、AI、RPAを組み込んだサービスのシステム構築をサポートしていく方針です。
最先端の技術としては、CASE関連のサービス拡充も重要なテーマになります。自動運転レベル3の自動車の普及のために、次世代コックピットやスマートミラーなどの導入や、クラウドコンピューティングや通信を活用した新機能の開発が進むはずです。今後は、自動車業界におけるソフトウェアの進化をふまえたサービス開発にも注力していきます。
SIビジネスとストックビジネスを両輪で展開しながら、グローバル展開、デジタルトランスフォーメーションやAI、IoTの推進、fintechやCASEなどを活用した専門サービスの強化に注力していくソルクシーズ。これからも新たな取り組みについて、さまざまなテーマで紹介していくので、ぜひご注目ください。