見守りサービスを利用しようかなと検討しているみなさんも、見守りサービスに何となく興味がある方々も、「どんなサービスがあるか」「どんなポイントで比べればいいのか」と聞かれると困る方が多いのではないでしょうか。
食品などと違って、普段から身近にあるものではないので、わからないのが普通です。見守りサービスとひとことでいっても、その種類は多岐にわたります。
この記事では、サービスの種類と費用相場、メリット・デメリットなどについて紹介します。
■電話・メールサービス
高齢者向けに特化したサービスが多いのが、電話・メールサービスです。毎日、2日に1回など頻度を決めて、自動音声電話や定型のメールが届きます。
「反応があるかどうかをチェックするだけの安否確認サービス」「アナウンスやWeb上の設問に従って、自分の健康状態を伝えるサービス」があり、見守る側に定期的なメールなどで結果をレポート。月ごとの確認回数と内容によって料金が変わります。
「とにかく安否が確認できればいい」「健康状態だけ知りたい」という方にとっては、月額500円~3000円のこれらのサービスは手頃ですが、高齢者に何らかのリアクションを求めるのが懸念点です。
スマートフォンの電源を入れていなかったために安否がわからず連絡することになった、面倒になった高齢者が対応するのを嫌がるようになったというケースもあり、見守る側と見守られる側の納得感がなければ続けるのが難しくなるかもしれません。
■オペレーターによる電話確認サービス
テレフォンオペレーターが、直接電話をして安否を確認するサービスです。5分程度の会話で、体調や生活状況について確認するサービスが多く、電話の回数とレポートの頻度(即日、週1回など)によって料金が変動します。
電話やメールによるサービスよりも、詳しい状況がわかりますが、「同じ日に3回つながらなかった場合や、留守電が2回続いた場合は依頼者に連絡がいく」といった仕組みになっているサービスが多く、何もなかったときは双方ともわずらわしさを感じるかもしれません。
料金は、週1回の電話なら2000円程度。「何かあった際には、すぐに対応できるように…」と毎日確認をしたい方は、週6回で6000円~15000円。電話やメールのみのサービスよりもお値段は高くなります。
第1回は、電話・メールを使ったサービスを紹介させていただきました。次回は、宅配サービスを活用した見守りシステム、駆けつけサービス、スマホアプリサービスについて、それぞれの内容とメリット・デメリットをみていきます。