部長、幹事役や講師の負担が増え、運営が難しくなっていた社会人英語部が「楽しく続ける方法」を発見したストーリー。【試行錯誤編】【大改革編】に続く最終回で、ソルクシーズの社内英語部部長であるれいさんとメンバーたちが手に入れた自分たちのスタイルを紹介します。
部員全員で集まり、「やりたいこと」を持ち寄った意見交換会の後、ソルクシーズの英語部はこう変わりました。
既存のレッスンマニュアルをベースにした週2回の活動を、「自分たちが学びたいことをやる」プログラムに刷新。こうすると、毎回のプログラムを作成する負担が増えるのですが、「コレを学びたいと意見を出した人が教える」、全員講師体制にスイッチしました。
プログラムと講師役をあらかじめ決めることで、幹事の負担が減り、メンバーの参加意識が高まったのが最大の成果。2016年は、木曜日と金曜日の週2回で年間91回のレッスンを実施しました。
部活の運営にも英語力にも手応えを感じた部長のれいさんは、2016年11月に「英語を試す“Learning Vacation”に出かける」と宣言して休暇を取ってハワイへ。
英語部効果があったのか、ビーチ満喫&お買い物だけで帰ってきたのかは、教えてもらえませんでしたが「ホームステイ先や街中で、現地の方に臆せず話しかけていました」とのこと。
ともあれ、順調に活動を続けていた女子ばかりの英語部に、2017年には新たに3人の男性システムエンジニアが加わりました。現在は13名となり、メンバーからは「これまでいろいろ試してきてようやく定着したやり方なので、今がベストだと思う。このまま楽しく学びたい」という声が挙がるようになりました。
楽しく続けるコツについて、れいさんはこう語っています。特定のメンバーに負担がかからないようにすること。学びたいと思えることに集中すること。遊びを入れること。
「TOEICの勉強をしたい」というアイデアを出したメンバーが講師役になると、本人は当日のプログラムを組み立てるためにいちばん勉強することになり、教えるという行為を通じて学ぶこともできます。
意見交換会でやりたいと盛り上がったことがプログラムになるので、参加率も向上。負担感があった「Facebookに活動記録をUPする」ことをやめ、幹事役が「今週のレッスン予定」を書き込むようにしたことも、全員参加感を高めることにつながりました。
「遊びを入れる」ちょっとした工夫は、お互いに英語のニックネームで呼び合うようにしていること。最初は「Wendy」「Jamie」と声をかけるのを恥ずかしがるメンバーもいたのですが、慣れると社内の先輩・後輩関係や役職を越えてフランクに話せる効果がありました。
「その日のひとことを決めて、みんなで使うというのも楽しいですね。今日は正解した人に“Fantastic!”と声をかけよう、とか。講師持ち回り制は、自分の責任範囲が決まるときっちりコミットするシステムエンジニア集団には、はまりやすかったのかもしれません(笑)」。(部長 談)
2017年7月には、業務委託先のフィリピン開発ラボから出向して来ていたメンバーが日本を離れることになり、英語部メンバーでFarewell Partyを開きました。お別れのあいさつで「英語部のメンバーがいつもフロアで“Hi”って声をかけてくれて、Happy だった」という言葉を聞いて、社内英語部を立ち上げた意義を実感したれいさんでした。