2019年の時点で市場規模61億円だったeスポーツ業界は、国際的な大会での採用などにより認知度・イメージが上昇。2023年には市場規模160億円を突破しました。
2025年には、ファン数が1,000万人に達し、200億円を超える市場になるともいわれており、急成長中の業界といえるでしょう。
業界の成長を牽引しているのが、選手のユニフォームに入ったロゴや、オンラインプラットフォーム・配信画面に表示される広告などによるスポンサー料です。現在は世界的な視聴者人口の増加により、著名人や有名企業が続々とeスポーツのスポンサーになっています。
2022年の市場規模は125億円と発表されていますが、カテゴリ別の内訳で「スポンサー」は41.9%とかなりの比率を占めました。
この内訳で、スポンサーに次ぐ31.0%と活況なのが「イベント運営」。とくに2022年以降はオフラインでのイベント開催が勢いを増しており、市場の成長に寄与しました。
老若男女を問わず楽しめるeスポーツはプロ競技としてだけでなく、芸能人・インフルエンサーを起用したイベントや、地域・学校・企業でのコミュニケーション手段としても注目されています。
これにともない、eスポーツ関連のイベント運営ノウハウのニーズが高まっており、今後はBtoB領域のさらなる活性化も期待されるでしょう。
そのほかのカテゴリとしては、放映権(12.7%)、アイテム課金・賞金(7.0%)、ストリーミング(4.6%)などがシェアを獲得しています。
関連する職種が多様なのも、eスポーツ業界の特徴のひとつです。
たとえばプロチームの組織内だけでも、「プロゲーマー」「コーチ」に加えて、「データアナリスト」「マネージャー」といったさまざまなプロフェッショナルが活躍しています。
「データアナリスト」はゲームやチーム、相手プレイヤーなどに関するさまざまなデータを分析。効果的な戦略につなげることで、チームの勝利に貢献する仕事です。リアルスポーツやビジネスでのアナリスト経験や、数字を活用したマーケティング業務などの経験・スキルが活かせる仕事といえます。
「マネージャー」は組織づくりや試合・トレーニングの準備、スケジュール管理、選手のメンタルケア、外部との交渉、広報、ファンとの交流の機会の創出といった多様なサポートを行います。こちらも他業界でのマネージャー経験を活かしやすい仕事です。
また、チームの収益源獲得を目指す「ビジネス開発/セールス」、契約締結や法律関連の管理を行う「法務」も、プレイヤーやチームを支える重要な役割を担っています。
一方、イベントや大会を成立させるために不可欠なのが「運営スタッフ」。イベントの企画・運営・制作を行う「プロデューサー」「ディレクター」、撮影を行うための機材を扱う「技術スタッフ」、各種メディアでプロモーションを行う「マーケティング/PR担当」、実況中継や解説などを行う「解説者/キャスター」といった職種があります。
eスポーツ業界を支えている仕事としては、ほかにも「ゲームデザイナー/開発者」「eスポーツ講師」「スポンサーシップコーディネーター」「ジャーナリスト/ライター」などの職業が挙げられます。
業界の成長に伴い、これらの仕事の求人ニーズも拡大中です。eスポーツを観たりプレイしたりするのが好きな人や、将来性の高い業界でスキル・経験を活かしたいという人にとっては、マーケットが拡大し始めている今がチャンスでしょう。
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