当社で購入した3Dプリンタ「Da Vinci v1.0 AiO」(以下Da Vinciと記載)及び、印刷に伴う手順や注意点等についてまとめた「3Dプリンタ調査報告書」の内容を公開しています!
報告書の構成については、第1回記事 をご覧ください。今回は「スキャン機能」「注意点」などを紹介します。
● スキャン機能
購入した Da Vinci には3Dスキャナの機能があります。以下のような仕組みでスキャンを行います。
ターンテーブルの上に載せたオブジェクトを回転させながらカメラで撮影します。(クリックで拡大)
● 注意点
印刷を実施する際に注意する点などを記載します。
1. キャリブレーション
印刷を繰り返すことで、ヒートベッド(第1回記事 参照)が傾くことがあります。
ヒートベッドが傾いてしまうと印刷時のバランスが崩れてしまい、印刷物に亀裂が入ったり、印刷物が浮いたりしてしまいます。そのため印刷の都度、このヒートベッドの傾きを調整する必要があります。
この調整作業をキャリブレーションと言い、ヒートベッドについた3つのねじを回すことで高さと角度を調整できます。
2. 油さし
PLA樹脂を使っていると、素材(フィラメント)がうまく押し出されずに印刷に失敗する場合があります。その場合、フィラメントの注入口に油をさすことで、正常に押し出されるようになります。
● おまけ - モデルのダウンロードサイト紹介
モデルデータがダウンロードできるサイトをいくつか紹介します。
・XYZ Printing Japan公式
DaVinciを販売しているXYZ Printing Japanの公式サイトからモデルデータをダウンロードできます(ダウンロードするには、公式サイトより、「ギャラリー」を選択)。
・GrabCad
世界最大の3D CADコミュニティです。
機械系の3D CADデータが公開されており、自由にダウンロードできます(ただし、印刷に適さないモデルデータも一部あるため注意してください)。
・Autodesk 123D Gallery
Autodesk社の123D系製品で作成した3Dモデルが公開されています(※後日補記※Autodeskのアプリ「Autodesk 123D」 シリーズは、2017年3月31日をもってサービスを終了)。
上記サイトの他にも「STL Download」というキーワードで検索することで、様々なモデルデータを探すことができます。
「3Dプリンタ調査報告書」の内容公開は、この記事が最終回です。いかがでしたか?
初心者の視点で作ったこの報告書が「これから3Dプリンタにチャレンジ!」という方の役に立てたらいいな、と思います。
これからも「そるくんフィギュア作成プロジェクト」は続きます。可愛い“そるくん”が作れるようにがんばります!