これまで3回にわたり、イー・アイ・ソルが実現する「音の見える化」について、その中身と価値を紹介させていただきましたが、概念的なお話が多かったかもしれません。
今回は、音源可視化装置とはどういうものなのか、イー・アイ・ソルのこだわりはどこにあるのかを、より具体的に掘り下げていきたいと思います。
イー・アイ・ソルの技術が素晴らしいのは、
「リアルタイムで」 「すべての音をそれぞれに」
可視化でき、これらを保存して聞きたい音だけを取り出せるようにしていること。
こうして文字で書くと簡単そうですが、瞬間、瞬間の音を見える化して、それぞれの音を確認できる仕組みは、実は他にはありません。
従来の音の計測器は、音を全体として計測し、計測後にまとめて確認するというもの。
鐘の音と自動車の音が同時に発生していても、個別に聞くことはできず、あくまでもひとつの音。リアルタイムで可視化することもできませんでした。
これを解決したのが、最大32本のマイクを使って複数の音を計測するイー・アイ・ソルの装置。業界初の25fps(1秒間に25枚の“地図”を描ける)という高速処理システムが、リアルタイムで音を見える化することを可能にしました。
採用している技術は、ビームフォーミング方式。
「beam=光や波の束、form=形にすること」なので、簡単にいえば、「さまざまな場所と角度から聞こえてくる音を、ひとつに束ねてビジュアル化する」というシステムです。
メインはビームフォーミング方式ですが、音圧マップ処理の可視化方式も揃えています。その他機能として、FFT、バンドパスフィルタ、AVI出力機能等もあります。
計測した音の状況は、パソコンやタブレットで随時確認することができ、操作に大きな手間がかかることもありません。
展開している商品やサービスによって、騒音が発生する状況は多岐にわたるため、企業の見える化ニーズはさまざまです。
「音と合わせて振動のデータを測定する」
「機器の回転数によって変化する、音源の場所と移動の状況を把握する」
「いつ、どこで発生するかわからない突発音や異音を長時間監視で検知する」
など、知りたいことに対応してオプション活用できるのも、
「リアルタイムですべての音を個別に可視化できる」
イー・アイ・ソルの技術がベースにあるからです。
今までできなかったことができるようになった話は、ロマンがあってワクワクしますね。
次回は、実際の装置はどんなものなのか、モニターや可視化映像の詳細に迫ります。