「システムエンジニアの醍醐味」シリーズ、初回の「自分の仕事が世に出る喜び」に続く第2弾は、仕事をしていて感じるさまざまなうれしさにフォーカスしてお届けします。
多くのシステムエンジニアが口を揃えるのは、お客様に感謝されたとき。職人タイプが多い仕事だけに、自分が作ったシステムをほめられるのがうれしいのかと思いきや、何気ない会話のなかで感謝されるのも、やっててよかったと思える瞬間です。
「お客様自身が気づいていなかったニーズを引き出して整理したら、うちの会社のことをいちばん理解してくれている、といわれた」
「システム開発中に発生したバグを必死で修正して、プロジェクトをオンスケジュールに戻したら、すごく喜んでいただいた」
「まだシステムが完成していないうちから、次のシステム開発も頼みたい、といわれた」
もちろん、「プログラムが正常に動くのを確認した瞬間」「システムを予定通りに納品したとき」は達成感を味わえるのですが、よりうれしいのは、開発に携わったシステムが使われているのを実感したときのようです。
「お客様に、仕事がスムーズにまわるようになったといわれたときが、いちばんやりがいを感じます」
「取引先の社員の方々が実際に使っているのをみると、自分が作ったものが役立っているんだな、と実感します」
「安定稼働してます!とお客様からメールをいただいたことがあり、喜んでいただいているんだなと思って泣きそうになりました」
「システムエンジニア=人づきあいが苦手」というイメージがありますが、多くのエンジニアがこの仕事を選んでよかったと感じるのは、人に喜んでもらえたとき。納期や費用が厳しいプロジェクトほど、完成した後の喜びは大きかったりします。
「納品の後の打ち上げが最高です。ひとつのものをみんなで作る仕事ですから」という声もあり、人とのつながりが次の仕事に向かう原動力になっているというエンジニアも多いようです。
このほか、「休みの日の量販店に行ったら、開発したシステムを使った商品が目立つところに並んでいた」「自分が関わったシステムのサービスがネットのコメント欄でほめられていた」など、思いがけない場面でこの仕事を続けてきてよかったと感じることもあるそうです。
システムエンジニアの仕事の醍醐味を紹介するこのシリーズ、第3回は「新しい技術の追求」というテーマで、ものづくりに対するさまざまな思いを紹介します。