ソルクシーズグループの商品・サービスについて、業界やお客様の評価や導入事例を紹介するシリーズ「ソリューション事例集」の第1回です。最初にレポートするサービスは、株式会社ノイマンが2021年6月にリリースした「N-LINE」。指定自動車教習所向けのオンライン学科教習システムです。
従来より、自動車教習所における業務アプリケーションや、学科試験対応のeラーニングシステム「MUSASI」を提供していたノイマンが「N-LINE」を立ち上げたきっかけは、コロナ禍でした。クラスターのリスクを下げたいお客様より、「学科教習そのものを、オンラインで受講できるようにしてほしい」という声が挙がったのです。
業界初の試みを喜んでくれるお客様は多いと判断したノイマンは、企画2名、システム2名のチームを立ち上げ、商品化に着手。困っている教習所に早く届けたいという思いがあり、2021年1月から半年というタイトなスケジュールでリリースに漕ぎ着けました。
「N-LINE」の最大の特徴は、双方向のライブ配信と、録画によるオンデマンド配信から選べること。「開発時に大変だったのは、スマホ、PC、iPadそれぞれのデバイス対応でした」と語る企画担当のSさんによると、8割以上がオンデマンドを利用しているそうです。
「お客様にとっての最大のメリットは、学科教習の受講者の送り迎えが減ることです。また、オンデマンドなら一度の録画で複数回の授業を行うことができ、指導員の人件費を抑えることができるとともに、自宅で学科の単位を取りたい受講者に対するアピールにもなると聞いています」
リリースから1年も経たないうちに、250を超える教習所が契約。早期に導入した教習所から、口コミで評判が広がり、現在も多くの問い合わせがあるそうです。
「ライブ配信の場合は、システムがインストールされたパソコンとカメラを納品するのですが、オンデマンドは映像教材を制作しなければなりません。どうやって作ればいいのかと相談を受けることが多く、サンプルを見ていただいたり、レクチャーを行ったりしています」
コロナウイルス対策に悩むお客様のために、導入コストを抑えた「N-LINE」は、新規顧客の獲得や既存サービスの売上増加という想定以上の効果をもたらし、売上に貢献してくれました。
「めざすは、全校制覇です。サービスの質には自信があります。当社が提供している既存商材と合わせてご利用いただけるというメリットもアピールしていきたいと考えています」
リリースの前に、警察庁に内容の確認を依頼したところ、「学習した後にテストができるようにしてほしい」という要望があったとのこと。テスト機能を搭載するとともに、オンデマンド教材に活用できる事故シーンなどの動画データも進化させ、教材としてのクオリティをさらに高めたいそうです。
「ご案内すると、即決派と慎重派がいて、近隣の他校を見てから決めるという教習所様も少なくありません。利便性が向上すれば、導入していただけるお客様はまだまだいるはずと確信しています」
この記事を読んで興味を持った教習所関係者のみなさま、ぜひノイマンにお問い合わせいただければと思います。
