「ベトナム」という国名から、何を連想するでしょうか。
多くの日本人が考えるよりも、ベトナムとわが国の結び付きは強く、外務省が発表した「海外進出日系企業実態調査」によると、2017年における日系企業拠点数は中国、アメリカ、インド、タイ、インドネシアに次ぐ第6位。2007年には950しかなかったのですが、最近10年で急激に増え、2017年には1816拠点となってドイツを抜きました。
自動車・家電メーカーや、スーパー、コンビニエンスストアなどが続々とベトナムに進出しているのは、東南アジアで3番めに多い9300万人がいる親日国で、労働力が確保しやすく購買力も高いからでしょう。
ソルクシーズグループも、近年はベトナムとの関係が深まっています。株式会社ノイマンは、ソフトウェアを活用した海外展開を目指しており、2018年2月にベトナムのVNJ.STOCK.COMPANYに日本の自動車教習所と共同出資を行いました。
ベトナムの自動車教習所に対して、デジタル教材や管理システムを開発・導入するのが目的です。まずは傘下の自動車教習所(アセアンドライビングスクールネットワーク=ADSN)で日本人指導員の下、教習プログラムのクオリティを高める取り組みに貢献しています。
2015年から当地での事業展開を進めていたノイマンは、ベトナムブームに乗ったわけではありません。
最大のポイントは、ベトナムの道路交通法や自動車教習所のスタイルが日本と似ていたこと。自社で開発した業務効率化や教習生の利便性向上などのシステムをカスタマイズしやすく、スピーディーなビジネス展開が見込めたからです。
ADSNでは、2018年11月にはトヨタ自動車の新車が15台納入されるなど、順調に学習環境の整備が進められています。
5月にソルクシーズの子会社として設立された株式会社Fleekdriveも、以前から積極的に海外進出しています。
2018年10月には、エンターテインメント施設の企画・運営を行うベトナム企業Gaudi Finance Limitedが、企業向けオンラインストレージ「Fleekdrive」を導入。採用した理由として、英語など多言語対応、使いやすいインターフェイス、導入しやすさ、充実したマニュアルを挙げていただいています。
企業情報の漏洩防止が重要なテーマだった同社には、ファイルへのアクセス権限を細かく設定できることや、ワークフローやライフサイクル設定などの機能が使いやすいことも評価していただきました。
場所を選ばずファイル共有とコミュニケーションができる「Fleekdrive」にとって、日系企業が増え続けているベトナムは今後も重要なマーケットとなるでしょう。
2015年には18億300万ドルだった日本企業のベトナムへの投資は、2017年には87億1,900万ドルと爆発的に伸びています(外国投資庁)。ベトナムで新しいビジネスを立ち上げようとする企業は、規模を問わず今後も増え続ける見通しです。
ソルクシーズグループは、成長戦略の3本の柱のひとつに「グローバル展開」を掲げています(他の2つは「専門店化」「収益構造の変革」」)。戦略に基づきASEAN諸国・中国をはじめとした海外マーケットに対し、製品・サービスを展開し、業績向上に努めてまいります。
生活や企業のシステムを支えるインフラをワンストップで構築・運用する企業集団:ソルクシーズグループの海外展開に引き続きご注目ください。