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ITトレンドレポート

メリットは?活用シーンは? 5分でわかるクラウドAIとエッジAI

ITトレンドレポート

技術的な進化により、さまざまな領域で導入が進んでいるAI(人工知能)。現在は、その特徴によって、「クラウドAI」「エッジAI」の2種類に大別されます。

今回は2つのAIについて、それぞれの特徴や活用シーンを掘り下げていきます。「AIについて知見を高めたい」「新たなシステムでAIの導入を考えている」という方は、ぜひ参考にしてください。

さて、最初に紹介するのは「クラウドAI」。その名の通りクラウド環境に搭載され、受信したデータの学習・推論を行うAIです。大量のデータを処理できるのが特徴で、CPUやGPUを駆使した高速処理で大規模かつ複雑なデータにも対応できます。

対となる言葉は「エッジAI」。IoT機器やセンサーなどから得られたデータをもとに、端末内で学習を行うAIです。

家電・車・工場の機械・医療機器・ヘルスウェアなど、さまざまなモノをインターネットに接続するIoTシステムは、膨大なデータが得られる技術ですが、データ処理の仕方によって動作の遅延やセキュリティ関連のリスクが生じます。

クラウドAIでは、どうしても端末・クラウド間のデータの送受信にタイムラグが発生してしまうため、迅速な対応が求められるシーンでの活用には不安があります。

その点、端末にエッジAIが搭載されていれば、高速かつリアルタイムでのデータ処理が可能です。ネット環境の影響を受けにくく、大幅な遅延はほとんど起こりません。

加えて、機密情報をクラウドに送信する必要がなく、セキュリティ性能にも優れていることから、IoTの進化を推進する技術として注目が集まっています。

ただし現状ではエッジAIのみのシステム構築は難易度が高く、「瞬時の判断にはエッジAI」「大容量の処理にはクラウドAI」を活用するハイブリッドが主流です。

クラウドAIとエッジAIの具体的な活用シーンとしては、例えば自動運転が挙げられるでしょう。

車両に搭載したカメラ画像のデータを瞬時に判断して、リアルタイムで運転を制御するためにはエッジAIの技術が欠かせません。一方、画像認識を向上させるためのディープラーニングはクラウドAIが得意とする領域です。

製造業も、2つのAIの活躍が期待される分野です。機械に搭載したセンサーなどが取得した大量のデータをエッジ側で的確に処理するとともに、クラウド側からのフィードバックにより製造工程の無駄をなくしたり、事故を未然に防いだりと、生産性と安全性の両方を追求できます。

ソルクシーズのグループ会社であるエクスモーションとイー・アイ・ソルは、クラウドAIやエッジAIと関わりの深い企業です。

エクスモーションは、組込みソフトウェアの品質改善に特化したコンサルティング事業を展開。AI制御による自動運転分野を中心に、ワンストップでサービスを提供する技術参謀として、企業の課題解決を支援しています。
※エクスモーションの「組込みシステム開発支援サービス」詳細はコチラ

イー・アイ・ソルは長年の計測システム開発ノウハウを活かして、信頼性が高いエッジコンピューティングを構築。電流・振動・音等センサーに合わせた100種類以上のモジュールを用意しており、さまざまなデータ処理を実現します。

例えば『工場内計測用エッジコンピューティング』は、温度・湿度・ガス濃度等の環境計測データに基づき、クラウドAIが計算処理と指令を、エッジAIが換気ファンの制御を実行するシステムです。
※イー・アイ・ソルの「エッジコンピューティング構築例」はコチラ

AI技術の導入によって、課題解決や新たなビジネスモデルの創出を実現したいという方は、ぜひソルクシーズグループにご相談ください。専門的な技術・知識を活かして、最適なソリューションを提供いたします。

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