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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【55】 サブスク【前編】

現場の取り組み

【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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ここ数年、サブスク型のサービスが急増していると感じる。

サブスクとはサブスクリプションの略で、日本訳すると定期購読、つまり買い切りでモノを手に入れるのではなく、利用する権利を買う契約方式のことである。

サブスクと言ってすぐに思いつくのは、NetflixHuluDAZNなどの映像作品を月額で見放題のサービス。これまではテレビ放映を録画したり、レンタルビデオ店に足を運んで借りたりして見ていたものが、月額1000~2000円程度で好きなだけ見られるようになった。

ちなみに我が家でもNetflixAmazon Prime、パリーグTVを契約している。

わざわざ借りてまで見なかった映画やTVドラマを、暇なときにさくっと検索して見られるようになったし、埼玉山奥球団の試合は、子供が寝静まってから全試合アーカイブで通して見られるようになった。

いずれもコスパを考えるとちょっとあり得ないくらい便利なサービスだと感じている。


同系統のサブスクとしては、音楽配信サービスがある。

レコードプレイヤー時代にはレコードで、ウォークマンやCDデッキ時代にはCDで、というように、物理的なメディアで販売されていた音楽だが、iPod全盛時代の2000年代に急速にダウンロード方式が定着した。

その後、クレジットカードで利用料を支払えるスマホが定着したことで、ダウンロード方式から少しずつサブスク方式がシェアを広げている状況である。

個人的に契約している音楽系サブスクは今のところないが、おれの学生時代、1曲1000円でCDを買い、カラオケで歌うためだけに擦り切れる(=比喩)ほど聞いていたのだが、今や聞き放題で月額1000円以下であることを考えると、カラオケ、、もとい音楽が好きな人にとっては格安と言えるだろう。

さて、上記の映像作品、音楽のサブスク・サービス、両方に言えることは、利用するためにビデオやDVDデッキ、CDデッキのような、専用の再生装置が不要ということだ。

インターネット環境と、テレビやPC、スマホという多くの人が別の用途で保有している機器だけで成立する。

価格だけなら、レンタルのDVDが2~300円、音楽CDが100円程度なので、「見放題・聞き放題と言われても、そんなたくさん要らないし、本当に必要なものだけ借りたらええやん」という人は多かったと思う。

ところが専用機器が不要であり、家にあるTVやPC、スマホで見放題、聞き放題、やりたい放題!?となれば話は別である。

つまり普及した最大の要因は、価格面よりも利便性面でのメリットが非常に大きいことだと思う。

結果として、本当に必要なものだけという判断をすっ飛ばして、これまでなら不要だったはずの作品にも実質ノーコストで手が届くようになった。そして、これまでならお金を払って買ったり借りたりしていない「不要だと思っていた作品」の中に、良い作品がたくさんあることに気づけるようになった。

この点がサブスク利用者にとって最大最強のメリットであると思う。

冒頭に書いたように、ここ数年サブスク・サービスの数が非常に増えており、世の中には多様なサブスク・サービスが、我も我もという感じで増えている。

後編では、いくつかのサブスクについて、メリットや将来性について検証したあと、サブスク・サービスの選び方について個人的見解を述べる。

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