【(少し世に出るのが早すぎた?)スタンダード版クライアント】
Lotus Notes 8 以降には新しいタイプのクライアントが用意されています。
従来のクライアント(ベーシック版)に対して【スタンダード版】と呼ばれるクライアントです。
基本的に従来のアプリケーションは【スタンダード版】でも同様に動きます。(一部非互換の部分があるので確認は必要です。)
【スタンダード版】が発表された当初は、当時のパソコンのスペックが低かった(【スタンダード版】の要求スペックが高かった)ケースもあり、クライアントの起動が遅く、メモリの消費量も多いなどのデメリットがあったのでバージョンアップしても従来のベーシック版を使用している企業もありました。
その【スタンダード版】もバージョンアップを重ね安定し、またパソコンのスペックが上がった今日では十分に活用できる状態になりました。
【スタンダード版】ではベーシック版には無い、便利な機能があります。
ひとつずつご紹介します。これは!という機能がありましたらぜひ導入を検討してみてください。
【プライベートの予定をノーツから確認:Google カレンダーの表示】
スマートフォンでプライベートのスケジュールを管理されている方も多いでしょう。一方、仕事のスケジュールはノーツのカレンダーで管理しています。仕事の予定を調整するのにプライベートのスケジュールをノーツから確認できたらいいな、と思いませんか。もし、Google カレンダーを利用しているならば、ノーツのカレンダーに一緒に表示する機能を利用すると便利です。
この機能は Google カレンダーのデータをノーツに取り込んでいるわけではないので、プライベートの情報が社内のユーザーに見られることはありません。
とても便利な機能で私も利用しているのですが、惜しい点は表示が遅いことです。(毎回 Google カレンダーの情報を取得しに行く関係から仕方がないのです。)
また、Google カレンダーに直接新規の予定を作成することはできません。
図1:Google カレンダーのオーバーレイ表示
*クリックで拡大
※青色がノーツのスケジュール、桃色が Google カレンダーのスケジュールです。
【ワイド画面を有効活用:サイドバー】
私が【スタンダード版】で特に気に入っている機能が「サイドバー」です。
最近のパソコンはワイド画面で横のスペースが余りがちです。その部分を有効活用できるのがサイドバーです。
標準では、RSS フィード、1日の予定、Sametime(チャット&在席確認) が利用できます。IBM Connections を利用している場合、アクティビティや状況の更新、ファイルのプラグインを利用することも可能です。
そして、上記以外にもユーザーが任意に Web ページやノーツデータベースをウィジェットとして登録することも可能です。(もちろん管理者がポリシーで登録するウィジェットを指定することも可能です)
通達や日報など良く使うノーツデータベース、社内・社外の Web サイトをウィジェットとして登録しておくと素早くアクセスできるようになり、応用範囲は広い機能です。また、ノーツのデータベースを利用しながら同時に横で表示・使用できるのも便利なポイントです。
図2:サイドバーに1日の予定を表示
*クリックで拡大
ウィジェットは、ウィザードに従って登録できるようになっています。
次回は【スタンダード版】クライアントの機能である「LiveText」と「コンポジットアプリケーション」についてご紹介します。
補足)
サイドバーについては、こちらのブログでも紹介しています。
興味がある方は合わせてご覧ください。
ノーツと。。。
サイドバーを使ってみよう(1)
サイドバーを使ってみよう(2) RSS Feed Generator についての補足
サイドバーを使ってみよう(3) マイ・ウィジェット・パネルの表示
サイドバーを使ってみよう(4) ノーツのビューをサイドバーへ登録
Notesに関するお問い合わせ先Emailアドレスsskaihatsu@solxyz.co.jp