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ITトレンドレポート

ハイブリッド、マルチクラウド…クラウドの最新ニーズと注目トレンド

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IDC Japanの調査によると、2023年の国内クラウドの市場規模は売上額ベースで7兆8250億円と前年比29.6%増の成長を遂げています。同社のレポートは、5年後の2028年の市場規模は2.1倍の16兆円超に達すると予測しています。

近年のクラウド市場の拡大を牽引しているのは、DX推進のニーズです。最近は業務効率化だけでなく、ビジネスモデルを刷新することで競争力の向上をめざす「攻めのDX」に取り組む企業が増加中。データドリブン経営や、生成AIを含む最先端テクノロジーの導入のために、クラウドソリューションを活用する動きが活発になっています。

加えて、クラウド移行の対象は情報系システムから、カスタムアプリケーションや基幹系システムに拡大しており、市場の安定的な成長を支えています。クラウド技術の進化やユーザビリティ向上も、市場規模の拡大を後押しする要因のひとつです。

現在トレンドとなっているのは、AWS Lambda、Azure Functions、Cloud Functionsなどの「サーバレスアーキテクチャ」。パブリッククラウドサービスが提供するイベント駆動型コード実行サービスを活用して、サーバーの存在を意識せずにアプリケーションの構築に専念できるソリューションです。

企業はサーバレスアーキテクチャを導入することで、インフラ管理の手間を削減して開発スピードの向上やコストの最適化を実現できます。

同じくニーズが高まっているのが「マルチクラウド」。用途に応じて複数のクラウドサービスを組み合わせる手法で、パフォーマンスの最適化、コストパフォーマンスの向上、負荷・リスク分散といったメリットがあります。複数のクラウドを一元管理するプラットフォーム(MCMP)も生まれており、標準的なクラウドのあり方として普及していく可能性が高いといえるでしょう。

一方、「ハイブリッドクラウド」は、セキュリティ性能の高い自社のクラウドシステムや物理サーバー、オンプレミスのサービスなどをパブリッククラウドと併用する手法です。システム構成は複雑になるものの、企業の現状に合わせてより柔軟なクラウド環境を構築できます。

業界特化型の「インダストリ・クラウド・プラットフォーム」も注目トレンドのひとつです。製造業・小売業・医療業界・農業など、業界特化のニーズやワークフローに最適化したクラウド環境を提供するソリューションで、業務に必要な機能をスムーズに導入できるのが魅力です。2027年までに、7割以上の企業が業界特化型クラウドを導入するという予測もあります。

ソルクシーズグループも、クラウドベースのさまざまなサービスを展開しています。ソリューション事業では、企業向けのオンラインストレージサービス「Fleekdrive」が順調に顧客を拡大しています。

サービス提供事業者向けに、大手メーカーとのAPI・OEM連携や販売チャネルの拡大にも注力しており、2024年2月にはユーザー数が30万人を突破しました。高いセキュリティ性能と業務の効率化を実現する豊富な機能は、専門メディアでも高く評価されています。

杯王 on Cloud」は、個別クレジット(個品割賦)の受付・審査から請求・入金までをサポートする基幹システムサービスです。支払可能見込額を含めた簡易自動審査、複雑な加盟店条件設定、豊富な外部接続オプションといった機能が評価され、さまざまな業界の個別クレジット事業者が導入しています。

ソルクシーズは、SBI グループによる地域企業のDX化推進サービス「SBI DX データベース」に参画しており、全国の中小企業に「Fleekdrive」「杯王 on Cloud」を提供しています。ソフトウェア開発事業でも、クラウド化の案件は増加しており、企業のコスト削減や収益性の向上を支援しています。

クラウドのほかにも、FinTech、IoT、AI、CASEなどの領域を強みとするソルクシーズグループ。「将来性の高いSIerで働きたい」「最先端テクノロジーを活用したプロジェクトで活躍したい」という方は、キャリア採用サイトと求人情報をご確認ください。

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