DXで日本のビジネスをサポート|ソルクシーズ公認ブログ

ITエンジニアのお仕事&キャリア

ソルクシーズの管理職にヒアリング「新人SEに求めるスキル」【前編】

ITエンジニアのお仕事&キャリア

システム開発、インフラ、自社サービス開発…IT業界のどの領域においても、エンジニアの人材不足が深刻になっています。情報サービス産業協会が実施した「JISA-DI調査(令和6年3月期)」によると、調査対象の会員企業の回答から「人材不足」「余剰」の差分を算出すると、マイナス74.0%となっています。

過去最悪だったのは、コロナ禍が落ちつく前の2022年12月期で、80.3%。2023年12月期の77.2%はこれに次ぐ数字で、慢性的な人材不足が改善する兆しはありません。SIerをはじめとするIT企業の悩みはさまざまですが、「絶対的な人数の不足」「リーダー人材の育成」が2大課題となっているようです。

さて、今回は、ソルクシーズの管理職に「新人のシステムエンジニアに求めるスキル」について聞いてみました。近年はDXやクラウド関連のシステム開発案件が増えているソルクシーズも、プロジェクトを推進できるマネージャー・リーダーや、技術力を武器に活躍できるシステムエンジニアの育成に力を入れています。

大卒・専門学校卒の新入社員は、プログラミングスキルはあったほうがベターですが、入社後の研修と配属後のOJTや学習で充分カバーできます。最近は文系出身やプログラミング未経験のエンジニアの比率が高まっており、より求められるのは社会人としてベーシックな力です。

管理職のみなさんが「コレさえあれば」といっているのは、やはりコミュニケーションスキルで、今回ヒアリングした11人が全員ほしいといっています。次いで多いのは、文章の読解力と作文力で、8人が必要としています。ChatGPTをはじめ、生成AIが活用されるようになってからは、情報をフラットに読み取る力や的確に指示を出すスキルはより重要になっています。

3番めに多かったのは、5人が挙げたロジカルシンキング。物事を論理的に考えられるようになれば、システムの全体像を把握したり、コードを適切な順で作成したりすることができるようになります。全体のスケジュール作成やタスク設定においても、ロジカルに考える力は必須アイテムです。

ここからは、「コミュニケーションスキルが必要」という管理職の生の声を紹介しましょう。システムエンジニアやインフラエンジニアとして活躍するために、なぜコミュニケーション力が必要なのか。最も多かったのは、「仕事の内容を的確に理解できるようになるから」です。

チャット、メールなどで報・連・相を済ませることはできますが、直接会話をしなかったために認識違いがあったという話をよく耳にします。恐れることなく、先輩や上司と会話してほしいです

上司や先輩から説明された内容を、正しく理解できているかどうかを確認するためには、コミュニケーション能力を高める必要があります

適切な報・連・相と会話があれば、上司や先輩が状況を把握でき、迅速にフォローできるようになります。他のメンバーとの交流は、知識や技術の習得につながります

何事も、人と話すところから始まります。コミュニケーション能力があれば、より多くのスキルを習得できるようになります

それぞれの言葉を読み解くと、「正確に仕事を進めてほしい」「ミスをしないでほしい」といっているわけではないと気づきます。コミュニケーションを取りながら仕事をしていくことによって、他者から吸収できることが増え、知識や技術を早く習得できるようになるといっているのです。

エンジニアはコミュニケーション力が重要と考える理由として、もうひとつあるのは、システム開発のプロジェクトはチームプレーによって成立しているからです。

上司や先輩、同僚とスムーズに仕事をしていくためには、チームの一員として役割を果たすことが大切だと思います。まずはコミュニケーションを最優先として、いろいろなことに取り組んでみてください

チームでの作業となるため、報・連・相をはじめチームメンバーとの会話力が必要です

開発作業はチーム内での連携が大事で、一緒に働くメンバーから得た情報や知識によって生産性や品質を向上させることができます

社内だけでなくパートナー企業、メーカー、お客様など、さまざまな人との付き合い方を若いうちから身につけておくと、中堅になった時に、『技術だけの人』『周りから相談されにくい存在』にならずにすみます

今回、ヒアリングを受けてくれた管理職の多くが、こんな言葉にうなずくのではないでしょうか。

何かあったとき、最後はコミュニケーションを取れるか・取れないかで結果が決まっちゃうことも多いので

管理職に聞いた「新人SEに求めるスキル」の【後編】では、ロジカルシンキングなど、その他のスキルが必要な理由と、IT業界をめざす人たちへのメッセージを紹介します。

タイトルとURLをコピーしました