「新卒採用を強化したい。2021年卒を40人に倍増させよ!」。2020年1月に新設されたキャリア推進本部は、明快なミッションを掲げて意気揚々…と思いきや、2ヵ月もしないうちに新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることになりました。
「人材のクオリティとボリュームを両立させるというミッションについては、ソルクシーズは本気だとポジティブに受け止めました。何しろ経験がないので、ゼロから考えなければと思ったのを覚えています」と語るのはTさん。
人と関わるのが好きで、新入社員研修の担当を引き継いだときは「これからの人たちに、自分たちが働く会社について紹介する仕事は、手応えを得られるのでやりがいがある」と感じたそうです。
新本部が発足する前年は、インターンシップ、会社説明会など採用のフローについてひととおり学んだ後、研修を担当しながら大学や専門学校で自社のPRを推進。学生や新入社員とのコミュニケーションを大事にしていたTさんにとって、新型コロナウイルスによる環境変化は、仕事のやり方を問い直す機会になりました。
「採用の母集団を増やさなければならない、より会社を知ってもらわなければならないという思いで学校に足を運んでいたので、テレワークやオンラインミーティングというスタイルにシフトしたときは、Webのツールをどう活用すればいいのかと悩みました。
新入社員研修は、間違いなくハードルが上がりましたね。新人同士の交流を図るべくSlackで話しかけています。金曜日にはZoomで飲み会を開催しているのですが、スムーズに進めるには10人が限界です。ざっくばらんな話をするのは難しいですね」
研修プログラムのアフターフォローについて萱沼本部長に相談することもあるそうです。第一印象は「寡黙で何を考えているかわからない人」だったのですが、さまざまな話をした今は「明確なヴィジョンがあって情熱的な人」に変わったとのこと。
本部長から「やりたいことをいってほしい」といわれたら?と聞くと、「やっぱり外に出て、いろいろな人の声を聞きたいですね」と即答でした。
「この機会に、学生に自社のよさをどう伝えるべきかをはっきりさせたいんです。今までは、過去に作ったPR文を使いまわしていたんじゃないか、と。ソルクシーズのいいところをあらためて社員一人ひとりにあげてもらって、メッセージを強化していくのもいいのではないかと思います」
学生や新入社員との信頼関係を構築することに注力したいと語るTさんは、「新型コロナウイルスの感染が収束したら何がやりたい?」という最後の質問に対しても、迷いはありませんでした。「PCの画面の向こうにいる新人たちと、直接会って話がしたい」。
現場の声を吸い上げ、キャリア推進本部として発信していくメッセージが見えてくれば、採用力の強化が実現するはず…そんなことを考えながら、今日もTさんはZoomの画面と向き合っています。
萱沼キャリア推進本部長からのアンサー
直接会って話をすることの重要性を肌身で感じることができたのは、良かったと思います。担当として就活生や新入社員に会うことは緊張しますよね。彼らから見れば、我々は会社そのものと見られますしね。そんな気持ちをもって接するようにしてください。
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