ソルクシーズの新社長インタビュー、今回紹介するのは5月に新会社として営業をスタートさせた株式会社Fleekdriveの上家(かみいえ)富隆社長です。
競合が多い企業向けファイル共有サービスをワールドワイドに展開しているFleekdriveは、どのような未来を描いているのでしょうか。
「メインターゲットである中小企業の業務を効率化するサービスという軸は変わりません。ITサービスの値段が下がり、ユーザーのリテラシーは上がり、今までは中小企業が使えなかったサービスを積極的に利用するようになってきています。Fleekdriveの認知度を高める仕掛けをどうやって打っていくかが、喫緊の課題ですね」
ソルクシーズの事業だった「Fleekdrive」が子会社として独立し、自らが社長になると聞いた時に特段の驚きはなかったとのこと。「事業部長だったのですが、社長のような感覚で取り組んでいたので、すぐに具体的に何をするかを考えていました」。
独自の営業戦略やサービスコンセプトを推進できる、ジャッジスピードを上げられる、従業員にどんな会社にしたいかを考えてもらえるいい機会…新会社にはポジティブな要素が多く、実現したいことが次々と頭に浮かんできたそうです。
「Fleekdriveの強みは、業務に必要な機能に特化して機能的な充実度を高めていることだと思います。セキュリティ、ファイルのアクセス権限、タスクの起動処理など、安全かつ効率よく仕事を進めるための仕組みにはこだわってきました。
たとえばメールでファイルを送る時、わざわざダウンロードして、添付して、文面を用意して、ときどきファイル添付を忘れたりして、、、面倒なことがいっぱいあるじゃないですか。
Fleekdriveを活用することで、ビジネスプロセスにおける無駄な作業をできるだけ減らして、コアな作業に集中できるようにしたいんです」
Fleekdriveが最近リリースした機能のひとつに、AIを活用した画像検索があります。
「Web制作会社や旅行関連企業は、パンフレットを1枚作るために膨大な量の画像を管理していたりしますよね。ファイル名を付与するのも手間ですし、目当ての画像を探すのも大変です。
AI画像検索なら、たとえば『そるくん』の画像をひとつ選んで指示すれば、すぐ他の『そるくん』のイラストや写真の候補画像を探しあててくれます」。
営業、事務、企画、管理部門など組織ごとの必要な機能を追求し、それらを連携させることによって企業全体が業務効率化を図れるサービスを実現すべく、毎日頭を悩ませているそうです。
社員には、どんな社長だと思われているかという問いには、「いつも何をしているんだろうと不思議がられているんじゃないですか?先のことばかり考えている社長、あるいはよくわからない社長(笑)」。
これからは、先頭に立ってサービスの質や営業の仕組みを追求したい気持ちを少し抑え、現場のメンバーからアイデアが出てくる会社にしたいと話してくれました。「社員と話すと、“新会社のスタートに携われる機会はなかなかないので楽しみ”という声が多いんですよ。社員の成長に期待しています」。
Fleekdriveがどんな新機軸を打ち出してくるのか、新社長とエンジニアたちの取り組みに、注目し続けたいと思います。