手がけた商品への熱い思いを語っていただく「ソルクシーズ社員の仕事奮闘記」、第3回はFleekシリーズ(Fleekdrive / Fleekform)のサーバーなどインフラまわりを担当しているシステムエンジニアKさんの取り組みを紹介します。
「お客様に手頃な価格でサービスを提供するためにはコストを抑えないといけないのですが、費用を削りすぎるとパフォーマンスが悪くなります。もっと安く、もっと速く!と上司に煽られながら(笑)、日々よりよい環境を構築することを考え続けています」。
ファイル同時編集、グループごとのアクセス制限、PDF手書きなど機能充実のファイル共有サービス「Fleekdrive」は、多機能かつビジネスユースゆえに特定の時間にアクセスが集中することが多いのが特徴。
3年半前にソルクシーズ社員に誘われて入社したKさんは、サービスの本質を理解するまでに時間がかかったそうです。
「仕事を始めてから実感したのは、お客様のビジネスの成功がかかっているサービスだということですね。ソルクシーズに入社するまでは、お金が介在しない個人向けサイトに携わっていたのですが、お客様がサービスに要求するレベルが全然違います。
サーバーがパンクするようなことは絶対にあってはいけないし、速くなければならない。低コストであることとスムーズに動くことの両立が最大のテーマです」
Kさんが着目したのは、サーバーレスアーキテクチャー。AWS(Amazon Web Services)を活用して、サーバーを介さずにさまざまなリクエストを処理できる仕組みです。
ユーザからのアクセスがあったときだけ“コンテナ”と呼ばれる実行環境が起動して対応し、終わったらすぐにコンテナが消去されるこの仕組みは、「サーバーが落ちるという概念がなく、すべてのリクエストを処理できる」「サーバーのメンテナンスなどのコストを軽減できる」というメリットがある一方で、処理時間や容量に制限があります。
「サーバーレスアーキテクチャーは、数多くのリクエストを並列で処理するうえではメリットが多いのですが、継続的に対応しなければならないタスクもあるのでサーバーをゼロにはできません。両者のよさをどう活かして全体を構築すればいいのか…まだまだやれることは多いと思います」
ずっと関わっているとサービスに情が涌いてくると語るKさん。「Cloud Shared Office」からFleekdriveに名前が変わり、「覚えやすいし、ファイル共有サービスだとイメージできるようになった」と気に入っているとのこと。
「システムエンジニアとして、AWSなどの新しい枠組みを実際のサービスに活かせる環境に魅力を感じて入社したのですが、目の前に山積していた課題を解決しながら先のことを考えるのは大変でした。
技術の進化のスピードがとにかく速いので、何とか新しい仕組みをキャッチアップする時間を確保して、サービスの改善に活かせればと思っています」。
Kさんのなかには、既に新たなアイデアがあるそうです。ローコスト・ハイパフォーマンスへの挑戦は、これからも続きます。