マイナンバー管理・保管サービス「マイコレキーパー」、ファイル共有サービス「Fleekdrive」などなど、ソルクシーズグループが展開するサービスのネーミングの由来を追求するこのシリーズ。
第4回は、自動車教習所の学科試験や道路交通法などを学べるeラーニング「MUSASI」です。
このサービスを提供している株式会社ノイマンは、小・中学生の基礎学力向上のためのラーニングシステム「KOJIRO」も提供しており、eラーニングと剣豪との間にどんな深い関係があるのかもが気になります。
なぜ、武蔵?と聞くと、話は20数年前に遡ることがわかりました…。
ノイマンの前身である株式会社クリエイティブテクノロジーセンターが設立されたのは、1984年。翌年には、自動車教習所を対象としたコンピュータ学習機「TX-101」をリリース。さらに2年後には「TX-101」の後継機種となる「X-UP学科教習システム」が販売スタートとなりました。
ここまでは、いかにもIT系企業らしいネーミング。MUSASI誕生の気配をまったく感じさせません。
株式会社クリエイティブテクノロジーセンターは、株式会社シーティーシーに商号変更となり、1990年に現在のノイマンと社名が変わります。1995年、「X-UP」の後継学習システムが世に出ることになりました。その名は…
武蔵
え…漢字じゃないですか!?
「当時、ノイマンは自動車教習所向けのさまざまな製品を販売しており、「竜馬」「弁慶」「猿飛佐助」など、「歴史上の人物を名前に使うお洒落なルールが存在していたんです。」(某社員談)
なるほど。ルールだったんですね。その後、「i武蔵」を経て、2001年に「MUSASI・V2」とヨコ文字になったeラーニングシステムは、今やJ Soul Brothersを超える4代目、そして全国シェア60%超です。
教習所業界ではMUSASIは既に有名人で、親しみを込めて「ムサシ君」と呼ぶお客様もいるとのこと。MUSASIを活用して自動車免許を取得した若い社員も増えたノイマン社内では、ネーミングの由来など気にする者はおらず、当たり前のように名前が飛び交っているそうです。
なるほど。当初は奇抜に感じられる名前でも、サービスが評価されると自然に浸透・定着してくるものなのですね。歴史やお客様の声を聞くと、思わず「ムサシ君」と呼んでしまいそうになります。
ところで、お聞きした「歴史上の人物を名前に使うお洒落なルール」について、ひとつ教えていただきたいことがあります。1995年の「武蔵」と1999年の自動車教習所向け危険予測システム「竜馬」についてはわかったのですが、1997年にリリースしたサービスは、なぜひとつだけ、こんな名前なのですか?
自動車教習所向け危険予測トレーニングシステム「飛び出し人形」
二刀流と幕末の志士に挟まれた、唐突な「飛び出し人形」…めちゃめちゃ気になるネーミングの由来は、え?教えていただけないんですか!? 読者のみなさん、すみません。いつかどこかで!