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ソルクシーズで働く人々

自発的な取り組みが生み出す技術力~若手システムエンジニアの成長ストーリー ⑦証券事業部 Tさん

ソルクシーズで働く人々

大学は生命科学部でした。薬の成分の研究をしていました」。ソルクシーズの証券事業部で活躍するTさんは、2022年に新卒で入社し、現在4年目を迎えています。大学に入った頃は、システム開発とは無縁の領域にいたTさんは、なぜIT業界を選んだのでしょうか。「若手システムエンジニアの成長ストーリー」の第7回は、コロナ禍の最中に入社したTさんが辿ってきた足跡を紹介します。

生命科学部で学んでいくうちに、研究職は自分には向いていないと感じました。その一方で、中学~高校の頃から情報系には興味があったので、大学3年生の頃からそちらの単位を取り始めたんです。プログラミングに触れて、IT業界に進みたいという気持ちが強くなりました

就職活動ではIT関連の企業を中心に検討し、最終的にソルクシーズを選びました。最大の決め手は、未経験からでも技術者として成長できそうと感じたことでした。

研修制度が充実していたのが決め手でしたね。面接を受けた会社のなかには、1~2ヵ月で現場に出るところもありましたが、ソルクシーズは4ヵ月の研修があって、現場に入ってからも先輩が1対1で指導してくれます。初心者の自分にとっては、ゼロから学べる環境は魅力的でした

入社してから実際に受けた研修は、期待通りだったそうです。「初心者にとってとてもわかりやすく、段階を踏んで丁寧に教えてもらえました。最後の1ヵ月はグループワークで成果物を作ったのですが、学んだことを定着させられるいい機会でした」。研修を終えたTさんが配属されたのは、証券事業部でした。

証券に特別な思い入れがあったわけではなく、話を聞いていて楽しそうと感じたのが選んだ理由です」。最初の業務はWebサイトのテストだったそうです。過去の事例を参考にしながらテストケースを作成し、実行してレポートをまとめるというものでした。

最初の仕事は、現場に慣れるためのトレーニングとして割り振ってもらったんだと思います」。2ヵ月後、Tさんは別の現場に異動します。そこではアジャイル開発でシステムを構築しており、テストケースの作成や自動化ツールの活用など、より実践的な業務に携わることになりました。

開発作業自体をしたのではないのですが、役割を果たしているという実感があり、仕事がおもしろくなってきました」。この現場は、Tさんにとって大きな転機でもあったといいます。上司がいない環境で、他社のエンジニアとともに仕事を進めることになったのです。

お客様との関係が深い会社のチームが既にあるところに、単独で入っていくような状況でした。実務の経験がなかったので、不安でしたね。でも、自分から発信しないと何も進まないので、自然と主体的に動くようになりました」と語るTさん。数ヵ月後にパートナー企業のエンジニアが加わるまでは、ひたすら手を動かす日々で、「自分から求めなければ何も降りてこない」という経験は後の成長につながったといいます。

念願だった上流工程に関われるようになったのは、入社2年目の夏でした。証券システムの開発プロジェクトに加わり、基本設計工程に携わることになりました。「基本設計書、画面設計書や、業務のフロー図とか機能の関連図などを作成する日々でした」。上流工程の経験は、次のプロジェクトで活かされることになります。

現在も在籍しているプロジェクトは、とあるエンタメ系の企業の中枢システムです。当初は基本設計のチームとして3人でスタートしたのですが、要件定義がうまくいってなかったので、さらに上流からやり直すことになりました

COBOLで作られた既存システムをJavaに置き換えるという大規模な取り組みで、現在は要件定義書を作成している最中です。これから基本設計を行い、来年の夏には製造フェーズに入る予定です。2年がかりのプロジェクトで、現在は20人ほどの体制になっています

要件定義から加わると、システム化の必要性等の経緯から把握できるので、インプットが少ない状態で設計を行うより理解度が高くなると思ったそうです。プロジェクトチームのメンバーが増えてからは、全体の半分の進捗管理や品質管理を担っており、週4日の出社日は「誰かに何かを聞かれる時間」となっています。

週1回のテレワークで自分の作業に集中し、出社日はチームメンバーのサポートに時間を割いています。仕事としてはちょうどいいバランスですが、プライベートの時間は充分にとれているとはいえないかもしれませんね

リーダーとして注力しているのは、レビューの質の向上です。他社も入れると全体で200人以上の大規模プロジェクトで、ソルクシーズだけでも3チームが同時並行で動いており、情報共有とルールの確認を徹底しないとレビューの内容がまちまちになってしまいます。会社間の連携と自社内の統一を行うリーダーは、プロジェクトをスムーズに進めるためになくてはならない存在です。

コミュニケーションを密にしないと、まわらない仕事ですね。入社1年目から、自発的に動かないと仕事が進まない経験をしてきてよかったと思います

将来について聞いてみると、「実は詳細設計や製造を経験したことがないので、ひととおりやってみるまでは、技術者とマネジメントのどちらがいいかはわからないですね。来年、製造までやれるので、その後で考えたいと思っています」という答えが返ってきました。

入社4年目でリーダーを任されているのは、それまでの仕事で見せた姿勢や成果を評価されたからでしょう。技術力もマネジメントスキルも、その後の仕事につながる経験も、自発的に動くことで積み上がっていきます。

「やりがいを感じる」というプロジェクトを終えた後、Tさんはどんなキャリアを選択するのでしょうか。その答えは、既に自身のなかにあるような気がしてなりません。

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