ソルクシーズの産業事業部で活躍するシステムエンジニアのM2さんは、2020年に新卒として入社し、コロナ禍の厳しい状況下でキャリアをスタートさせました。大学の情報学部で培った知識を活かし、入社以来5年間、一貫して自動車メーカーのシステム開発・保守という大規模プロジェクトに携わっています。
M2さんがIT業界を選んだのは、大学で学んだことをそのまま活かせるフィールドだったからです。「就職活動では、IT一筋で探していました」。数ある企業の中でソルクシーズを選んだ決め手は、会社の規模感と「人」の魅力でした。
「大きすぎず小さすぎずで、社員一人ひとりに目が届く環境だと思いました。人事の方の印象がよかったのも、大きなポイントでしたね。面接官や採用担当の方が、すごく親身になって話を聞いてくださいました」
技術者としてのスタートは2020年で、コロナ禍の真っただ中。研修はリモートでした。 「特に抵抗はなかったんですが、正直にいうと、ちょっと気が抜けてしまうこともあって、難しいなと感じていました」。研修が終わり、配属された産業開発部での最初の仕事は、自動車メーカーのシステム開発・保守のプロジェクトでした。
「配属が決まったときは、やはり不安でしたね。現場の状況がわからないので、実際にどういうことをやっているのかなと思いました。研修で身に付けた技術が通用するのかなという不安もありました」

M2さんは現在に至るまでの5年間、一貫してこのプロジェクトに携わっています。プロジェクトでは、自動車メーカーの独自のフレームワークを使った保守の作業や、システムのバグ改修などを担当しています。
「初めて聞くような古いフレームワークを使っていて、とにかく覚えるのが大変でした。自分より長くシステム開発に携わってきている方からの質問に、答えられないこともあって、難しいと思いながら働いていました。大規模なシステムなので、全体像をつかむまで3年ほどかかりました」
成長を実感できた仕事のひとつは、大規模なブラウザ移行作業でした。システムの動作環境をInternet Explorer(IE)から、Edgeに移行するプロジェクトです。大手メーカーの膨大なシステムをスムーズに動くようにする作業は、単に設定を変えるだけでなく、一つひとつ詳細を確認して不具合を修正していく地道な仕事でした。
「IEでしか動かないシステムもあって、Edgeで動くようにしたり、表示の不具合を改修したりする仕事だったのですが、すべて完了させたとき、達成感を感じました」
この5年間、M2さんは同じ現場で安定的に役割を果たしていますが、「今後どうなりたいか」は大きく変化したそうです。以前は技術職志向だったのですが、今はプロジェクトマネージャー・リーダーといったマネジメント志向にシフトしているといいます。大手企業のプロジェクトをチームで動かしていく中で、人をまとめる力の重要性を強く感じたからです。
「技術力を高めて自分で作り込むより、人を動かすマネージャー・リーダーに興味があります。生成AIなど新しい技術にも興味があり、どんな活用の仕方があるのかを考えることがあります」
現在は、出社とテレワークのハイブリッドですが、できればフルリモート勤務も体験してみたいとのこと。今は「在宅勤務の方が集中できる」といえるのですが、コロナ禍で入社したため、社内の人間関係構築には苦労した面もあったからです。
「同じプロジェクトの方とは顔を合わせて仕事しているので、コミュニケーションは取れているんですけど、他の社員のみなさんとは入社してしばらく話す機会を作れなかったですね」
今後のキャリアを考えると、新しい分野にチャレンジしてみたい気持ちもあるというM2さん。「同じプロジェクトで5年経ったので、違うこともやってみたいです。今は自分の市場価値を高めたいと考えています」。技術者からリーダー、あるいは新しい分野へ。安定と変革の間で、M2さんは成長の機会を探し続けているようです。


