IT企業といえば、真っ先に思い浮かぶ仕事はシステムエンジニアですが、ソルクシーズではさまざまな役割を担う社員が活躍しています。
このたび紹介する「地味にスゴイ」社員は、20年前に業務効率化ツールのコンサルタントとして入社したFさん。5年めからは、セキュリティ領域に軸足を定め、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の構築に尽力しました。
その後、営業部門でのセキュリティコンサルタント経験を経て、ソルクシーズグループの内部統制を担当。4年前から内部監査の責任者に昇格し、ソルクシーズ本体とグループ企業、パートナー企業を一手に引き受け、リスク管理体制の改善を推進しています。
「リスク防止は、“絶対に何も起こらない”状態を追求する仕事。会社を危機に晒さないという強い気持ちをもって、現場の理解を促進しています」。
技術革新が進む中、企業のリスクも年を追うごとに変化しており、常に新しい知識やノウハウをインプットしているそうです。
「組織の責任者やさまざまな業務の担当者に、内部監査の意義と重要性をわかってもらうのが第一歩。成果が見えづらく、相手にとって嫌なことをいわなければならないこともあるのですが、トラブルが発生すれば社員全員が困ると肝に銘じて提言しています」
年間のスケジュールに沿って、それぞれの企業の内部チェックを行うのに加えて、トラブルを未然に防ぐために緊急調査を実施することもあり、忙しい日々を送っています。
「経営陣を集めて、全社的な対応を依頼することもあります。膨大なデータのなかから、経営者に必要なものはどれかを見極め、対策に必要なヒト・モノ・カネを確保してもらえるようなプレゼンをするのが腕の見せどころです」。
国際的なルールに沿った適切な監査を行うために、ワールドワイドな情報収集は必須です。
「守りに入って、前任者と同じことをやればラクですが、正しかった情報がすぐに陳腐化する領域なので、外部の動向を把握してやり方を変えていかなければなりません。情報感度が高く、ポジティブな人に向いている仕事だと思います」。
コミュニケーション力が問われ、保守的な人には務まらない仕事だそうです。現在は、業務のクオリティとスピードを高めるために、ツールの導入を検討しているとのこと。
「ITの会社が、企業としての姿勢を疑われるような状況を放置するわけにはいかないですよね」。
システムエンジニアが新しい技術を追いかけなければならないように、内部統制や内部監査も、最新の手法を取り入れて会社の安全を守っているのです。