「システムエンジニア」という言葉を聞いたとき、どんな仕事をイメージするでしょうか。
「パソコンを使って何かを作っている」「設計図を作って、新しい仕組みを開発している」。多くの方が、そんな姿を思い浮かべるのではないかと思われます。
それ自体は間違いではありませんが、みなさんが想像するよりも、システムエンジニアの仕事は多岐に渡っているのです。今回は、ソルクシーズの実例から、さまざまなSEの仕事について紹介します。
ソルクシーズが得意とする領域に、金融業界の各種サービスの開発があります。
たとえば、クレジットカード会社から依頼されるWebサービスのアプリケーション。決済システム、コールセンターの問い合わせ対応、ユーザーが利用するスマートフォンアプリなど、多種多様な機能がサービスのなかで使われています。
お金を直接扱うシステムとなると、他業界よりも堅牢なセキュリティや、トラブルが起こらない仕組みが要求され、開発に数年かかることも珍しくありません。
お客様のニーズを把握し、全体設計に携わって開発を進めていくSEと、サービスが立ち上がった後に保守・運用を行うSEでは、求められることも変わってきます。
キャリアが浅いSEは、特定のアプリケーション作成やテストなどの部分的な工程を担当し、スキルが上がってくると、より幅広い領域の開発やプロジェクト推進など、上流工程をまかされるのが一般的です。
金融業界とひとことでいっても、銀行、証券、クレジットなどサービスごとに開発するシステムは大きく変わります。担当するシステムエンジニアは、技術を知っているだけでなく、それぞれの業種の業務知識が必要になります。
顧客のサービスの利用者が使うサイトを作るなら、Webに関する技術・知識が必要になり、社内で使うシステムを構築する際は、利用する部署の業務内容やフローをわかっていなくてはなりません。
SEとひとことでいっても、携わるサービス・システムによって仕事の中身は多様です。
ソルクシーズには、「Fleekdrive」「いまイルモ」など、自社開発のクラウドサービスもあります。
これらのサービスでは、市場に流通している競合商品や、ユーザーに求められる機能などについてリサーチし、提供するサービスやプログラムの仕様を決めていきます。
「いまイルモ」なら、高齢者見守りに使われるセンサーデータを処理するプログラムを設計・開発するSEと、ユーザーが情報を閲覧するためのスマートフォンのインターフェイスや機能を設計・開発するSEが、それぞれ活躍しています。
IT業界をめざす方は、「携わる業界」「顧客からの依頼なのか、自社サービス開発か」「システム開発なのか、保守・運用作業なのか」「基幹システム、ソフトウェア、Web」など、担当する領域によって、SEに求められるスキルは変わってくるということを覚えておきましょう。
次回の「システムエンジニア図鑑」は、プロジェクトマネージャーやコンサルタントなど、ゼネラリストの仕事について紹介します。