2018年頃から話題になり始めたSDGs、ご存じでしょうか?読めますか?
「SDGs:エス・ディー・ジーズ」は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された世界的な課題解決の共通の目標です。
※SDGsの概要について、そるくんがわかりやすく説明した記事はこちら
2000年のMDGs(Mはミレニアムの略)は、「貧困と飢餓の撲滅」「初等教育の完全普及」「ジェンダー平等推進」など8つの目標が掲げられていたのですが、発展途上国を支援する先進国のリードで進められたため、現状に即していないなどの批判もありました。
2015年に達成期限を迎えたMDGsの反省を活かすべく、SDGsが掲げる17の目標は、世界がひとつになって実現すべきゴールとされています。
朝日新聞が、東京・神奈川在住の15~69歳を対象として実施した「SDGs認知度調査」によると、2017年7月の第1回調査で12%に留まっていた認知度は、2019年2月の第4回で19%に上がり、半年後の8月には27%と急速に浸透。
管理職、学生、事務・技術職を中心に関心が高まってはいるものの、ニッポンの社会全体として取り組む機運が高まるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
さっそく、17の目標を見てみましょう。
1. 貧困をなくそう(No poverty)
2. 飢餓をゼロに(Zero hunger)
3. すべての人に健康と福祉を(Good health and well-being)
4. 質の高い教育をみんなに(Quality education)
5. ジェンダー平等を実現しよう(Gender equality)
6. 安全な水とトイレを世界中に(Clean water and sanitation)
7. エネルギーをみんなに・そしてクリーンに(Affordable and clean energy)
8. 働きがいも経済成長も(Decent work and economic growth)
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, innovation and infrastructure)
10. 人や国の不平等をなくそう(Reduced inequalities)
11. 住み続けられるまちづくりを(Sustainable cities and communities)
12. つくる責任・つかう責任(Responsible consumption and production)
13. 気候変動に具体的な対策を(Climate action)
14. 海の豊かさを守ろう(Life below water)
15. 陸の豊かさも守ろう(Life on land)
16. 平和と公正をすべての人に(Peace, justice and strong institutions)
17. パートナーシップで目標を達成しよう(Partnerships for the goals)
「ひとりとして取り残さない」を実現するには、どれもこれも壮大な目標ですが、これらの下にはより具体的な169のターゲットが掲げられています。
ひとつひとつ紹介するとなると、立派なサイトができてしまいそうなので、ソルクシーズらしくITが貢献できそうなものをチョイスしたいと思います。
例えば、目標4の「質の高い教育をみんなに」。グループ会社のノイマンやFleekdrive、エクスモーションなどが貢献できそうなターゲットがいくつかあります。
4.3「2030年までに、すべての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする」
4.4「2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる」
4.5「2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする」
特定の業界・領域において必要な技術・知識を把握している企業が、eラーニングシステムや情報共有の方法を開発すれば、キャリア教育やスキルアップを促すことができるのではないでしょうか。
目標5の「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」のなかにも、エンジニアの技術やノウハウが活かせるターゲットがあります。
5.5「政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する」
5.b「女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する」
※ターゲットの文言はすべて「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(外務省仮訳)より引用
いかがでしょうか。リモートで働ける・学べる仕組みを向上させることができれば、オフィスでの定例会議や飲み会でのコミュニケーション、先輩社員によるOJTなどを介さず優秀な人材の育成・登用が進むのではないかと思われます。
次回の【後編】でも、IT関連企業が取り組むべきSDGsについて紹介していきたいと思います。