クイズです。
とあるブラウザに関する数字、「46.29%」。
さて、これは何の数字でしょうか。
(回答は本記事の中にあります。)
次に質問。
あなたはどのブラウザでこのページを開いていますか?
ここまで読んで、ブラウザって何? と思ったと同時に右上の「×」をクリックしようとした方へ。
ブラウザとは、「Webページを閲覧するためのソフトウェア」のことであり、分かりやすく言うと、今あなたが”そっ閉じ”しようとした画面を表示させているモノのことである。
Windowsであれば「Internet Explorer」や「Edge」、iOSなら「Safari」、が標準ブラウザとして搭載されている。PC以外では、Androidスマホの標準ブラウザである「Chrome」等、他にもいくつか種類があり、Webからダウンロード/インストールして使用することが出来る。
ブラウザによってカスタマイズ性や表示速度など機能面での違いがあり、どれを選択するかは利用者の好みによる部分が大きい。
しかしながら、機能が異なるが故に、同じWebページであってもブラウザによって表示や動作が異なる場合がある。そのためWebアプリケーションでは対応ブラウザを制限していることが多い。全てのブラウザやバージョンに対応させ、試験することはコストがかさむためである。
ブラウザをいくつもインストールしておけば済む話だが、利用者からすれば使い分けも手間だし、ブラウザごとに最新パッチを充てるのも面倒なので、可能なら1つか2つにしておきたい。
では、どのブラウザを自分のメインブラウザにすべきだろうか?
Webアプリ制作側はなるべく多くのユーザに使ってもらうため、シェア率の高いブラウザに対応させようとする。ならば利用者は、シェア率1位のブラウザをメインブラウザにすることで、使い分けの必要性が少なくなる。
デザインなどの好みはひとまず置いておいて、シェア率1位のブラウザはインストールして使えるようにしておきたい。
そこで、以下が4月時点でのデスクトップPCでのブラウザシェア率TOP3である(情シス担当ゆえ、今回はデスクトップPCを対象として論を展開する)。
【国内】
1位 Chrome 46.29%
2位 Internet Explorer 24.75%
3位 Firefox 12.77%
(参考 Desktop Browser Market Share Japan Apr 2018
【世界】
1位 Chrome 66.17%
2位 Firefox 11.78%
3位 Internet Explorer 7.17%
(参考 Desktop Browser Market Share Worldwide Apr 2018
国内のInternet Explorer (以後IE)のシェア率が依然として高い理由は、IE利用ベースで構築された社内システムが使い続けられていること、またIEと他ブラウザとの使い分けを手間と感じる人が多いためかと予想される。
MicrosoftはIEからEdgeへの移行を進めており、今後IEのシェア率が上がることは考えられない。
過去のIE1強時代はとうに過ぎ去り、Chrome1強時代に入っている。
Chromeは7月リリースのバージョンからHTTPSに対応していないWebサイトには警告を出す仕様にいち早く変更するなど、セキュリティ対策にも積極的であり、存在感を示している。
世界シェアにおけるChromeの66.17%という数字は、2017年の紅白歌合戦に引退を発表した歌姫が登場した時の視聴率をも凌駕する数値である。
Firefoxも健闘しているが、それでも10%台の前半では、「このまま下がり続けたら打ち切り?」と噂されてしまいそうなTVドラマ並みの数値でしかない。
今後もWeb上で色々なサービスが公開されていくと思われるが、紅白と低迷ドラマ、この大きな差を考えると、Chromeに正式対応しないサービスというのはまず考えづらい。
参考までに、以下が有名サービスの現時点での対応ブラウザである。
(全て最新バージョンかつWindows版が前提。4月時点 DAUSUKE調べ)
※クリックで拡大
〇:動作保証対象。
△:動作保証対象。ただし一部制限あり。
×:動作保証なし。(※必ずしも動作しないわけではなく、正常に動作しないかも知れないが、調べないし直さないからブラウザ変えて使ってね。という程度の意味合い。)
上記を見ると、やはりChromeはどのサービスでも対応されている。国内サービスではIEも同様に対応されているようだが、シェア率が低下するに従って変わってくるだろう。
やはり、PC買ったらまずはChromeをインストール、で間違いないようだ。