平成生まれのみなさん!昔は、オフィスの自席でタバコを吸っている人がいたのをご存じでしょうか?
令和元年の今、あの頃を思い出せば、「当時はアタリマエだったけど、若い人たちには信じてもらえそうもない驚愕の職場&IT環境」が存在していたことに、あらためて驚かされます。
このたびは、新元号記念企画ということで、40代・50代・60代のシステムエンジニアに、「昔と今で変わったこと、変わらないこと」を調査してみました。
びっくりランキング1位はオフィス内喫煙ですが、2位はコレでしょう。
「残業いろいろ」
そう、ブラック企業という言葉がフツーに語られるようになった平成以降は、相当残業が減ったのではないでしょうか。
昔は、いろんなのがあったのです。「サービス残業」「生活残業」「徹夜残業」「無制限に残業」「土日も残業」「帰りづらくて残業」…。
20代のみなさん、意味わかります?「おかしくね?」ですか、はい、そうなんです。好きでやってたわけではないんです。「残業代が出るから」「上司が残ってるから」「納品まで時間がないから」と、さまざまな理由がそこにはあったんですよね。減ってよかったです、残業。
しんみりしてしまったので、話題を変えましょう。次のテーマは、ITやシステム開発関連の専門用語。こちらは、世代間ギャップがあるのでは?
「机上デバッグ」「手書きしたプログラムコードを、パンチャーさんがパンチカードにパンチ」(60代男性)
「FORTRAN」「PL/I」(60代女性)
「オープンソースなんてなかった」(50代男性)
「オブジェクト指向という言葉自体がなかった。関数も少なかった」(50代女性)
「システムで印刷した帳票を、一定時間ごとに台車で印刷室に取りに行き、印刷ジョブIDごとに仕分けする仕事があった」(60代男性)
40代になると、「ノートPCが重かった」「ペーパーレスじゃなかった。調べ物は書籍だった」ぐらいで、確実に令和に近づいています。
「言語が増えた」「昔は主流だった言語が廃れた」といったあたりが、システムエンジニアがまず思い浮かぶ30年の変化のようです。
これらの声を、入社2年めのシステムエンジニアに読んでもらい、感想を聞いてみました。
「ペーパーレスは普通。ドラマとかで見るコピー取りを頼まれたことはありません」「パンチカードの存在は、上司から聞いたので知っているけど、想像できない世界」「調べ物はインターネット。便利な時代に仕事できてラッキー」。
…そうですよね。「iモード(懐かしい)」のサービス開始が1999年。30年前は、ショルダーホンで「しもしも?」の時代でした。
「IT環境の変遷30年史」の後編は、システムエンジニアという職業のイメージ、会社や組織の変化は変化したけれど、40代~60代が実感する「変わってないこと」も紹介いたします。